【サン・セバスティアン(スペイン)13日=豊福晋】日本代表MF久保建英が所属するスペインリーグのRソシエダードはホームでビリャレアルと対戦し、1―0で勝利した。先発出場の久保は後半6分に今季公式戦5点目となる決勝点を決めた。 Rソシエダー…

 【サン・セバスティアン(スペイン)13日=豊福晋】日本代表MF久保建英が所属するスペインリーグのRソシエダードはホームでビリャレアルと対戦し、1―0で勝利した。先発出場の久保は後半6分に今季公式戦5点目となる決勝点を決めた。

 Rソシエダードでのベストゴールか? 試合後に問われると久保は一瞬考え、こう答えた。

 「ベストゴールかもしれない。アヤックス戦で決めたようなゴールもあったけど、今日のゴールの方が完成度が高いと思う」

 0―0で迎えた後半6分、FWオヤルサバルが前方に大きく蹴り出したボールにいち早く反応した。バウンドしたボールを頭で押し出し、手で止めようとするMFパレホをものともせずに突進。エリア内にドリブルで進み、詰めてくる相手DFの股を抜いてかわし、倒れ込みながら左足で決めた。

 「サイドバックの選手がすごい距離を詰めてきてるなと思ったので、一回落ち着いて縦に行くふりをして中に行ったら、うまく股の間を通った。狙い通りにいったかなと思います」

 ゴールを決めたあとはスタンドに向かって走り、両手を大きく広げるパフォーマンスで祝った。今季公式戦5点目。古巣相手の決勝点で勝利を呼び寄せた。

 「月曜の21時という最悪の時間の試合だった。僕がファンだったら試合に来ていないかもしれない。このゴールは声援をくれた彼らに捧げたい」とファンに感謝の言葉を送った久保。後半37分に交代でピッチを去る際には盛大な「久保コール」で見送られた。

 リーグ戦19試合を終え、シーズン折り返し地点に立つ。目標とするシーズン二桁得点も射程圏内だ。

 「2025年は試合結果を見たときに、また久保が点を取ってるな、また活躍しているなと思われる1年にしたい。結果を出せてよかった。今年の目標は3つある大会(リーグ戦、国王杯、欧州リーグ)のすべてで生き残っていくこと。国王杯でもしっかり勝って次につなげたい」

 マン・オブ・ザ・マッチにも選出され、チームも上位争いに手が届く順位(7位)まで上昇。久保が最高の2025年のスタートを切った。