◆大相撲初場所3日目(14日、東京・両国国技館) 元幕内の西序二段19枚目・矢後(押尾川)が東21枚目・玄武丸(尾上)をはたき込みで破り2連勝とした。相手を見ながらの立ち合いから左を差した。右上手が遠く、相手のいなしに体を泳がせたが、最後は…
◆大相撲初場所3日目(14日、東京・両国国技館)
元幕内の西序二段19枚目・矢後(押尾川)が東21枚目・玄武丸(尾上)をはたき込みで破り2連勝とした。相手を見ながらの立ち合いから左を差した。右上手が遠く、相手のいなしに体を泳がせたが、最後ははたき込みで仕留めた。
右膝の手術によって昨年の夏場所から休場。初めての序二段の土俵には多少の戸惑いがあった。「緊張というよりもいつもと違うという感じ」だとという。
膝の状態はまだ発展途上か。「正直、まだ痛みはあります」と言いながらも、相手のいなしを余裕を持って残せたのは上体が上向きである証拠だ。同じ膝のケガで苦しんだ先代の尾車親方(元大関・琴風)は「膝の痛みは我慢できるが、力が抜けてしまうのが厄介なんだ」と話していた。矢後も手術する前はそういう状況だったという。「今場所はケガなく終えたい」。少しずつだが、矢後が復活の階段を上がり始めた。