◆第65回京成杯・G3(1月19日、中山競馬場・芝2000メートル) おととしの覇者ソールオリエンスは後に皐月賞を制して、昨年の王者ダノンデサイルは日本ダービー馬に輝くなど、近年はクラシック路線を占ううえで存在感を増している3歳馬の重賞だ。…
◆第65回京成杯・G3(1月19日、中山競馬場・芝2000メートル)
おととしの覇者ソールオリエンスは後に皐月賞を制して、昨年の王者ダノンデサイルは日本ダービー馬に輝くなど、近年はクラシック路線を占ううえで存在感を増している3歳馬の重賞だ。今年も良血馬がスタンバイして興味深いメンバーとなっているが、そこでイチ押ししたのがガルダイア(牡3歳、美浦・国枝栄厩舎、父エピファネイア)だ。17年のNHKマイルCを制したアエロリットの半弟という血統馬で、秘める素質は引けを取らない。
昨年10月の東京で新馬勝ちして、前走のベゴニア賞は前の2頭が止まらない展開のなか、上位2頭に迫る勢いで3着まで差し込んだ。デビュー戦でゴール入線後に3コーナーのポケット地点まで止まらないなど操縦性の難しい面を見せていたが、国枝調教師をはじめ、厩舎の素材の良さに対する評価はかなり高い。厩舎の番頭格の鈴木助手が「いろいろと整ってくれば、いいところにいけると思うよ」と、耳打ちしてくれたほどだ。
小回りの中山コース替わりは課題となるが、ハミの操作性の難しい点を考慮して、今回は当たりの柔らかい杉原誠人騎手を新コンビで起用する。馬具も厩舎のトレードマークのシャドーロールではなく、クロス鼻革を着用するなど陣営は手を打っており、不安よりも期待が大きい。(坂本 達洋)