張本と松島のペアに中国も注目している(C)Getty Images 1月11日までカタールのドーハで行われた卓球の国際大会、「WTTスターコンテンダードーハ」では日本勢が3種目で優勝を飾っている。男子シングルスを張本智和が制し、女子ダブルス…

 

張本と松島のペアに中国も注目している(C)Getty Images

 

 1月11日までカタールのドーハで行われた卓球の国際大会、「WTTスターコンテンダードーハ」では日本勢が3種目で優勝を飾っている。男子シングルスを張本智和が制し、女子ダブルスでは大藤沙月・横井咲桜ペアが、さらに混合ダブルスで松島輝空・張本美和ペアが今大会の覇者に輝いた。

【動画】張本美和が世界女王を相手に大善戦!孫穎莎とのラリーを制してゲームを奪ったシーンを見る

 その他の2種目でも、女子シングルスにおいて木原美悠、また男子ダブルスでも張本智和・松島ペアがいずれもファイナル進出を果たすなど、2025年最初のWTTツアーで日本選手が見事な成績を残している。

 今大会の結果については、卓球王国である中国の現地メディア『捜狐』でも大きく報じており、日本勢の躍進についての見解も綴っている。

 同メディアでは、「先日終了した卓球WTTドーハスターコンテンダー大会では、中国卓球チームが喜びと失意の両方を味わった」として、中国勢が女子シングルス、男子ダブルスの“2冠”にとどまった今大会の内容を評した。

 続けて、日本勢の結果に言及。その中でも、張本美和と松島が組んだ混合ダブルスに関心を示しており、「注目すべきは、これまで世界選手権で2度準優勝を果たし、パリ五輪にも出場した日本の混合ダブルスペアである張本智和/早田ひな組がペアを組んでいなかった点だ。今後も再びペアを組む可能性は低いと見られる」と指摘。

 さらに、「松島輝空/張本美和が今後、張本智和/早田ひなに代わる形で中国卓球チームの新たなライバルとして浮上する可能性があり、警戒すべき存在になりそうだ」として、“10代ペア”の今後を展望している。

 また同メディアは、日本の混合ダブルスでの過去の実績も高く評価しており、「卓球ファンなら誰もが知っている通り、日本卓球界は過去2つの五輪周期で3組のトップ混合ダブルスペアを擁してきた。吉村真晴/石川佳純ペアは世界選手権で優勝し、水谷隼/伊藤美誠ペアは五輪で金メダルを獲得。一方、張本智和/早田ひなペアの成績はやや劣るものの、2度の世界選手権準優勝を果たしている」などと説明する。

 その上で今大会の王者コンビについて、「2008年生まれの張本美和と、2007年生まれの松島輝空がペアを組む方が、日本チームの将来的な選手層の強化にとってより有益と言える」と見通している。

 2025年のスタートを華々しく飾った日本卓球界。海外からも視線を向けられる新世代の活躍が、この先の国際舞台でどのような結果を残すのか、大いに注目される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【関連記事】「どうすれば飛躍できるか?」卓球王国・中国が張本智和の課題を指摘 高いポテンシャルも強調「真のスターになる可能性も」

【関連記事】張本美和は「美しくて礼儀正しい」 中国メディアが称賛した姿とは 急成長した“15歳の行動”に世界4位が驚く

【関連記事】早田ひなが北口榛花に「まじすげえ!」メダリストが“舞台裏”でやり取り「日本人は卓球上手みたいな」まさかの秘話も明かす