「大相撲初場所・2日目」(13日、両国国技館) 琴桜が早くもつまずいた。相手は阿炎。朝稽古では、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)にすり足で下からあてがう意識を念押しされていたが、対策は実らない。踏み込みが弱く、下からの攻めを受けて上…

 「大相撲初場所・2日目」(13日、両国国技館)

 琴桜が早くもつまずいた。相手は阿炎。朝稽古では、父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇琴ノ若)にすり足で下からあてがう意識を念押しされていたが、対策は実らない。踏み込みが弱く、下からの攻めを受けて上体がのけ反る。わずか4秒で土俵を割り「切り替えていく。負けは負けなので切り替えていくだけ」と言葉を絞り出した。

 八角理事長は「硬かった。力を出し切らないと上がれない」と緊張感を感じ取る。土俵下の粂川審判長(元小結琴稲妻)は「重圧はあるでしょう。立て直さないとしょうがない」と指摘した。先場所は3日目に敗れたが、4日目から12連勝をマークして14勝1敗で初優勝を果たした。27歳の大関の底力が問われる。