日本ハム・斎藤友貴哉投手(30)が13日、鎌ケ谷で自主トレを行い、古巣の阪神・藤川球児監督(44)にスケールアップした姿を披露することを心待ちにした。プロ3年目の春季キャンプで、当時SAだった同監督から受けた助言が成長のキッカケになった。…
日本ハム・斎藤友貴哉投手(30)が13日、鎌ケ谷で自主トレを行い、古巣の阪神・藤川球児監督(44)にスケールアップした姿を披露することを心待ちにした。プロ3年目の春季キャンプで、当時SAだった同監督から受けた助言が成長のキッカケになった。開幕ダブル守護神の一角に指名されている右腕は、阪神との交流戦での恩返しに意欲を見せた。
今年こそ、古巣に成長した自分を見せる。移籍後2年間はかなわなかった目標の一つ。敵将がかつて自身に貴重な助言を授けてくれたとなれば、その思いはより強くなる。斎藤は「真っすぐの質とかはピッチャーの頂点。憧れない人はいないのでは。本当に投げているところを見せられたら」と、藤川監督率いる阪神戦登板を熱望した。
2019年から22年まで阪神に在籍。藤川監督の現役時にも2年重なったが、一番印象に残っているのは21年春季キャンプ。当時の藤川SAからブルペンで約40分の熱血指導。三塁側に流れていた力の方向を、本塁方向に真っすぐするように教わった。
「みるみるスピードも出て、そこからすごく良くなった。今でもずっとそれが生きている」。もらったアドバイスが、ずっと支えとなってきた。日本ハム加入2年目の昨季、キャリアハイの25試合登板で防御率1・71、プロ初セーブを挙げるなど飛躍。今季は憧れの存在と同じ守護神に指名されることになった。
今オフは胸周りなどを鍛えて押す力を向上させるトレーニングを導入。この日は今年初のブルペンで約10球を投じ「すごくよく投げられている」と感触は上々だ。「今まで通り。今のボールを精度高く、もっと強く、もっとキレよく」という今季のテーマは「スケールアップ」。最速160キロの直球を“火の玉”に進化させ「すごく楽しみ」という交流戦で、かつての仲間を封じ込める。