「ルーキーシリーズ」(13日、多摩川) 富田恕生(26)=福岡・125期・B1=が厳しい勝負駆けを気合で成功させた。4日目前半3Rは3コースから痛恨の4着。これで予選突破へ6枠で1着勝負という状況になった。 しかし一切諦めていなかった。「…

 「ルーキーシリーズ」(13日、多摩川)

 富田恕生(26)=福岡・125期・B1=が厳しい勝負駆けを気合で成功させた。4日目前半3Rは3コースから痛恨の4着。これで予選突破へ6枠で1着勝負という状況になった。

 しかし一切諦めていなかった。「1着じゃなければ6着でいいと思っていた。前付けは初めてですよ」と話すように、後半10Rは展示から前付けに行き、本番は展示同様に2コース進入。100メートル付近の起こしからタッチSを決めて、1Mを鋭く差して勝利した。

 10R終了時点では相手待ちの状況だったものの、厳しいミッションを遂行してみせた。「3日目(後半11R)に100メートル起こしからやっていたので、Sは大丈夫だと思っていたけど、これは(フライング)切ったなという感じだった。でも放れないと思ったし、全速で行った」と気持ちのこもったレースを披露。「前付けちゃんとできてました?」とおどける姿も見せたが「足は全体的に良くて、中堅上位。気になるところもないし、これを維持できれば」と仕上がりは万全だ。

 5日目の準優11Rは大外枠で登場。再び前付けに行って勝負する場面が期待されるが「これは行くやつですね。ただ、水面状況とか風次第なところもある。とにかく勝てるコースから勝負しますよ」と不敵な笑み。仕上がりは問題ないだけに、優出へコース取りから注目を集めそうだ。