「ラグビー・全国大学選手権・決勝、帝京大33-15早大」(13日、秩父宮ラグビー場) 帝京大がシーソーゲームを制し、4大会連続13度目の優勝を果たした。2度目の4連覇は史上初。早大は対抗戦から無敗で臨んだが、初黒星で頂点を逃した。 帝京大…

 「ラグビー・全国大学選手権・決勝、帝京大33-15早大」(13日、秩父宮ラグビー場)

 帝京大がシーソーゲームを制し、4大会連続13度目の優勝を果たした。2度目の4連覇は史上初。早大は対抗戦から無敗で臨んだが、初黒星で頂点を逃した。

 帝京大の青木恵斗主将(4年)と、早大の佐藤健次主将(4年)は、桐蔭学園高時代のチームメートで、高校2~3年時に全国高校大会で2連覇を達成している。互いに強豪大学で主将を務め、大学日本一を決める頂上決戦で争ったが、最後は明暗が分かれた。

 自身もトライを決めるなど、帝京大を4連覇に導いた青木はノーサイドを告げるホイッスルから男泣き。「(昨年11月の)対抗戦で早大に負けて、自分たちの弱さが明確に出てチームとしても個人としてもすごく悔しかった。そこから修正して決勝の舞台で勝利できたことは本当にうれしく思います」と感慨を込めた。

 盟友の佐藤の存在については「高校の時からずっと一番近くで刺激をもらう存在。ずっと刺激をもらっていて、健次に負けたくないって思いが心の中にあったからここまで頑張れた。主将になって、リーダーシップの所も負けたくないって思いから、ここまで一緒にできた」と感謝を込めた。

 一方、早大の佐藤は悔し涙。試合後会見でも号泣したが、ライバル青木の存在について「(青木)恵斗がいなかったらここまで来られてない。2人で切磋琢磨して、お互い大学の主将で決勝の舞台でやれたので『おめでとう』と伝えた」と明かした。今後に向けては「リーグワンで(青木に)やり返したいと思います」と前を向き、「今日の悔しさを忘れずに、27年(W杯)は(日本代表の)スタメンで出ます」と飛躍を誓った。