◆第103回全国高校サッカー選手権▽決勝 前橋育英(群馬)―流通経大柏(千葉)(13日・国立競技場) 7大会ぶり2度目の制覇を狙う前橋育英(群馬)と、17大会ぶり2度目の頂点に挑む流通経大柏(千葉)が決勝戦で対戦し、延長戦まで戦い、1―1で…

◆第103回全国高校サッカー選手権▽決勝 前橋育英(群馬)―流通経大柏(千葉)(13日・国立競技場)

 7大会ぶり2度目の制覇を狙う前橋育英(群馬)と、17大会ぶり2度目の頂点に挑む流通経大柏(千葉)が決勝戦で対戦し、延長戦まで戦い、1―1でPK戦に突入した。

 ともに高校サッカー最高峰リーグのプレミアリーグEASTに所属し、今季のプレミアリーグEASTでは1勝1敗(両試合とも2―0)と全くの互角。前橋育英が初優勝を飾った2017年度決勝と同カードで決着をつける一戦は、前半からハイレベルな攻防が繰り広げられた。

 先制したのは流通経大柏。試合開始から激しいプレスで主導権を握ると、前半12分に中盤でのボール奪取から、ゴール前でパスを受けたJ2富山内定のMF亀田歩夢(3年)が、前橋育英守備陣を2人かわして、右足シュートをゴール左へ決めて1―0とした。

 それでも、前橋育英はこの直後に連続セットプレーからチャンスを作るなどゴール前に迫っていくと、前半31分に右サイドのゴールライン付近でMF黒沢佑晟(3年)が鮮やかなターンからゴール前にクロスを上げ、MF柴野快仁(2年)が頭で合わせて同点に追いついた。

 その後も両チームが攻守で激しいプレーを見せる白熱した一戦となり、延長戦まで戦い1―1。2020年度大会の山梨学院(2―2、PK4―2)青森山田戦以来となるPK戦に突入した。

 両校のハイレベルな攻防にネットも沸騰。PK戦突入時にはX(旧ツイッター)のトレンドワードで「高校サッカー」のワードが2位に急浮上した。

 7人目まで両校ノーミスで進んだPK戦について「最後の最後まですごい戦いやん高校サッカー ドキドキするぅぅぅぅ」「決勝がヤバすぎて目が離せない PK戦 心臓がもたん」「PK戦ここまで拮抗してたら両校優勝でもうえぇでしょ」の声が殺到。

 7人目が蹴る瞬間の地上波中継終了には怒りの声が集中。「おいおいここで中継終了はないだろ!」の声が上がった。

 日本テレビでは続くニュース番組「news every」の放送枠で中継を再開。PK戦10人目成功での前橋育英優勝の瞬間を放送した。