「全国高校サッカー選手権・決勝、前橋育英1(9PK8)1流通経済大柏」(13日、国立競技場) 7大会前の決勝戦と同カードとなった一戦。前橋育英(群馬)がPK戦の死闘を制し、7大会ぶり2度目の優勝を決めた。 前後半90分と10分ハーフの延長…

 「全国高校サッカー選手権・決勝、前橋育英1(9PK8)1流通経済大柏」(13日、国立競技場)

 7大会前の決勝戦と同カードとなった一戦。前橋育英(群馬)がPK戦の死闘を制し、7大会ぶり2度目の優勝を決めた。

 前後半90分と10分ハーフの延長戦計110分を終えて1-1と決着がつかず。決勝では4大会ぶりとなるPK戦までもつれた。互いに5人成功し、サドンデスに。6人、7人目も決めるが、8人目を互いに外す。9人目は両校決めて10人目、前橋育英はGK藤原優希(3年)が止めると、柴野快仁(2年)が決めて、計20人による長い戦いに終止符を打った。

 試合後、山田耕介監督は「最後まで信じてやっていくと、心の中でずっと叫んでました。高校サッカーはすばらしいもの」と笑顔で喜びを語った。

 先制は17大会ぶり2度目の優勝を目指す流通経大柏(千葉)。前半12分、J2富山内定のMF亀田歩夢(3年)がゴール前でこぼれ球を拾うと、細かいタッチで相手をかわし右足で先制のネットを揺らした。

 流通経大柏を1-0で破って優勝した96回大会以来、7大会ぶり2度目の優勝を目指す前橋育英。追う展開となったが31分、右サイドのクロスにMF柴野快仁(2年)が頭で合わせて同点に追いついた。

 その後は両校激しい攻防を繰り広げる。互いに負傷退場者が出るほどの死闘。歴代最多観客となる5万8347人が来場した満員の国立競技場のボルテージは徐々に熱を増し、歓声とどよめきが止まらなかった。