◆ラグビー ◇全国大学選手権決勝 帝京大 33(14―12、19―3)15 早大(13日・秩父宮) 帝京大(関東対抗戦2位)が早大(関東対抗戦1位)を33―15で下し、大会4連覇を達成した。今季の関東大学対抗戦で17―48で敗れた早大に雪辱…

◆ラグビー ◇全国大学選手権決勝 帝京大 33(14―12、19―3)15 早大(13日・秩父宮)

 帝京大(関東対抗戦2位)が早大(関東対抗戦1位)を33―15で下し、大会4連覇を達成した。今季の関東大学対抗戦で17―48で敗れた早大に雪辱を果たした。一方の早大は5季ぶりの頂点を目指したが、あと一歩のところで届かなかった。

 先制したのは帝京大だった。前半5分、フランカー青木恵斗主将(4年)が右サイドで早大ディフェンス陣を吹っ飛ばして大きくゲイン。タッチライン際で技ありの“ノールックパス”でボールを生かすと、チームメートがパスをつないで最後はプロップ森山飛翔(2年)が左中間にトライ。ゴールも成功し、7―0とした。さらに青木主将がゴール下に飛び込み帝京大が連続トライを奪い、ゴールも成功。14―0とリードを広げた。

 だが早大も負けじと反撃に出た。同15分、敵陣深く攻め込んだ左サイドのラインアウトモールから右へ展開。バックス陣の華麗なパス回しからFB矢崎由高(2年)が中央付近にトライ。ゴールも成功し、7―14とした。さらに、同24分には敵陣ゴール前15メートル付近中央の密集から左に展開。飛ばしパスから1人をつなぎ、最後は大外に待ち受けたNO8鈴木風詩(4年)が帝京大のディフェンスを吹っ飛ばしながらトライ。ゴールは失敗したが12―14とさらに差を詰めた。前半終了間際には帝京大が相手ゴール前まで攻め込むも、早大が出足のいいディフェンスでトライを許さず。帝京大の2点リードで折り返した。

 後半立ち上がりの2分には早大のCTB野中健吾がゴール正面約30メートルのPGを決め15―14と初めてのリードを奪った。

 だが王者・帝京大もすぐさま反撃。同5分にはロック本橋拓馬(4年)が中央付近のインゴールに飛び込んでゴールも決まり、21―15と再びリードを奪い返した。同27分には敵陣深くまで攻め込み、密集サイドの連続攻撃からロックのカイサ・ダウナカマカマ(2年)が右中間にトライ。ゴールも決まって28―15と突き放した。同37分にはWTB日隈太陽(3年)が右サイドにトライ(ゴール失敗)。33―15とさらにリードを広げ、勝負を決めた。

 ◆帝京大・相馬監督「素晴らしい学生たちです。(勝負のポイントは)全てですよね。キックオフが始まったところから全員が全力で目の前の瞬間、瞬間を必死にプレーしてくれた。(学生たちへ)言葉はいらないですよね。一人一人抱きしめたいです。早稲田大学さんに(関東)対抗戦で敗れてから本当にたくさんのことを教えていただいて、学生たちも負けてから多くを学んだと思います。(涙は)喜びの涙じゃないですか」

 ◆帝京大・青木主将「(昨年)11月3日は早稲田大学に負けて。自分たちの弱さがでた11月3日。すごく悔しかったけど、そこから修正して、大学選手権の決勝の舞台で優勝できて本当にうれしく思います。主将をやるのが初めてだったけど、うまくいかないこともあったり、悩む日も多かったけど、思った以上にみんなが支えてくれて、人生で一番うれしいです。今季も優勝することができて、これからも帝京大学にはずっと優勝してほしいです」