「ラグビー・全国大学選手権・決勝、帝京大３３－１５早大」（１３日、秩父宮ラグビー場）　帝京大がシーソーゲームを制し、４大会連続１３度目の優勝を果たした。２度目の４連覇は史上初。早大は対抗戦から無敗で臨んだが、初黒星で頂点を逃した。　序盤は…

　「ラグビー・全国大学選手権・決勝、帝京大３３－１５早大」（１３日、秩父宮ラグビー場）

　帝京大がシーソーゲームを制し、４大会連続１３度目の優勝を果たした。２度目の４連覇は史上初。早大は対抗戦から無敗で臨んだが、初黒星で頂点を逃した。

　序盤は帝京大が優位に立った。前半５分に青木恵斗主将（４年）が力強くゴール前まで突破すると、パスを受けた森山飛翔（２年）が先制トライ。さらに、続く同１２分には青木がトライを決め、大町佳生（３年）のゴールで１４－０と突き放した。

　ただ、早大も２つのトライと１ゴールで１４－１２と反撃。さらに、後半２分に野中健吾（３年）がＰＧを決めて１４－１５と逆転に成功した。

　しかし、帝京大はフィジカルを生かした攻撃でペースを握り返し、後半３トライを決める猛攻で３３－１５と再逆転。昨年１１月の対抗戦では早大に屈したが、大一番で雪辱を果たした。１万９００５人の観衆が沸いた。

　試合後のインタビューで目を潤ませた帝京大の相馬監督は「やっぱりうれしいですよね。喜びの涙じゃないですか」と感慨深げ。「もう言葉はいらないですね。一人一人抱き締めたいです」と選手をたたえた。

　主将の青木はノーサイドを告げるホイッスルから涙、涙。「１１月３日、対抗戦で早大に負けて、自分たちの弱さが明確に出てチームとしても個人としてもすごく悔しかった。そこから修正して決勝の舞台で勝利できたことは本当にうれしく思います」と話した。