ノエビアスタジアム神戸(神戸市)で12日にあった第33回全日本高校女子サッカー選手権大会の決勝で、藤枝順心(静岡)は神村学園(鹿児島)を5―0で破り、3年連続8回目の優勝を果たした。選手権大会での3連覇は史上初の快挙で、同校が持つ歴代最多…
ノエビアスタジアム神戸(神戸市)で12日にあった第33回全日本高校女子サッカー選手権大会の決勝で、藤枝順心(静岡)は神村学園(鹿児島)を5―0で破り、3年連続8回目の優勝を果たした。選手権大会での3連覇は史上初の快挙で、同校が持つ歴代最多の優勝回数も更新した。
藤枝順心は、高校総体とあわせて全国大会を4連覇中の「絶対王者」。今大会もここまでの5試合をすべて無失点で決勝までたどり着いた。
試合は序盤から藤枝順心が主導権を握った。前半4分、FWの藤原凛音(3年)が先制のゴールを奪うと、12分にもコーナーキックからDF柘植沙羽(3年)が押し込み2点目。40分にはMF鈴木由真(2年)が追加点を奪い、3―0で前半を終えた。
後半は相手に攻め込まれる場面もあったが、守備が奏功し得点は与えなかった。19分、再びコーナーキックからDF尾辻夏奈(2年)が4点目を奪い流れを引き戻すと、41分には弦間結月(3年)がヘディングシュートでだめ押しした。試合終了の笛が鳴るまで攻守ともに手を緩めず、5―0で試合を締めくくった。
藤枝市の結婚式場「小杉苑」ではこの日、パブリックビューイングがあり、地元のサッカーチームに所属する女子児童や関係者ら約70人が観戦。ピンク色の旗を振りながら、選手たちを鼓舞した。3連覇が決まると、会場からは歓声が上がった。
地元チームの仲間と観戦した松田佳音さん(12)は「球際に強くて、シュートを決めるところは決めて、すごかった。自分たちもこういう風になりたい」と話した。(滝沢貴大)