◆大相撲 ▽初場所初日(12日、東京・両国国技館) 北海道・岩内町出身の西前頭6枚目・一山本(31)=放駒=は東同6枚目・高安(34)=田子ノ浦=を引き落としで破り、白星発進となった。先場所までは4場所連続で千秋楽を7勝7敗で迎えており、…

 ◆大相撲 ▽初場所初日(12日、東京・両国国技館)

 北海道・岩内町出身の西前頭6枚目・一山本(31)=放駒=は東同6枚目・高安(34)=田子ノ浦=を引き落としで破り、白星発進となった。先場所までは4場所連続で千秋楽を7勝7敗で迎えており、今場所は勝ち星先行で“脱ヒヤヒヤ楽日”を目指す。

 一山本が立ち合いで、高安をのけぞらせた。右脇をしっかり固めて、差させずに前へ。土俵際で引き落とし、2場所連続で初日に元大関を仕留めた。「最後に引いちゃった。あそこでもう一歩前に出られれば」。反省を口にし、満点とはいかなかったが「しっかり押し込めて勝てたんで」と笑顔を見せた。

 先場所までの4場所は8勝7敗が3回、7勝8敗が1回。給金を直せるのか、否か。ヒヤヒヤが長く続けばストレスが貯まる。「7勝7敗で千秋楽を迎えないよう頑張ります」と苦笑いした。

 若元春(荒汐)と大栄翔(追手風)の両関脇は同じ93年生まれ。早く悲願の三役昇進を果たし、追いかけたいところだが「けがなく15日間終えること。けがしたらノーチャンスになっちゃうので」。幕内唯一の道産子力士は焦らずに白星を積み重ねていく。(甲斐 毅彦)