◆サッカー ◇全日本高校女子選手権 最終日 ▽決勝 藤枝順心5―0神村学園(12日、兵庫・ノエビアスタジアム神戸) 大会3連覇、全国高校総体を含めた全国大会5連覇の背景には、21年春から指揮を執る中村翔監督(36)の的確なチームマネジメン…

 ◆サッカー ◇全日本高校女子選手権 最終日 ▽決勝 藤枝順心5―0神村学園(12日、兵庫・ノエビアスタジアム神戸)

 大会3連覇、全国高校総体を含めた全国大会5連覇の背景には、21年春から指揮を執る中村翔監督(36)の的確なチームマネジメントがある。全国から選手が集まる強豪だが、いわゆるスカウト活動は行わず順心への入学・入部を希望する選手に練習体験会に参加してもらう形を取っている。

 「自分で目標を持ち、チャレンジする気持ちがないとやっていけない。『スカウトされたから私はレギュラー』と思われても困る。うちでどうなりたいという信念がないと、次につながらない」と指揮官は力を込める。また中村監督、主力(A)担当コーチは控え(B)の練習にも目を光らせ、逆にB担当コーチもAのトレーニングに参加する。「全員で見る方針を変えるつもりはない」。昨夏総体でベンチ外だったFW弦間らが今大会では台頭。埋もれていた戦力が大舞台で力を発揮した。選手個々の高い意識と、それを保つ競争原理がチームの原動力になっている。