ヤクルトのドラフト2位のモイセエフ・ニキータ外野手(18)=豊川高=が12日、埼玉県の戸田球場での新人合同自主トレに参加。ロシア出身のレジェンド、ビクトル・スタルヒンのような選手を目指すことを誓った。 両親がロシア出身のルーキー。巨人など…

 ヤクルトのドラフト2位のモイセエフ・ニキータ外野手(18)=豊川高=が12日、埼玉県の戸田球場での新人合同自主トレに参加。ロシア出身のレジェンド、ビクトル・スタルヒンのような選手を目指すことを誓った。

 両親がロシア出身のルーキー。巨人などで活躍し、通算303勝をマークした伝説的な大投手のことは「知ってます。いろんな人から聞きますね。すごい選手」と目を輝かせる。「自分は活躍したい。そういったところを目指したい」。名前が刻まれたスタルヒン球場(北海道)でプレーする1軍選手に「なりたいです」と意気込む。

 未来の主砲候補として期待され、プロの世界に飛び込んだ。「野球をやっている時は楽しい。すごい選手、テレビに出てきた選手がいる。そういった選手を見ながら、いろいろ聞けたら」。戸田球場で練習を行う村上の存在感も目の当たりにし「オーラを感じました」と励みにしている。

 「まだまだ未熟なところが多い。レベルアップできれば」。サクセスストーリーの実現に向けて鍛錬を重ねる。

 ◆日本球界初の300勝投手 スタルヒンは1916年5月にロシアで生まれた。ロシア革命で祖国を追われ、25年に日本に亡命し、北海道旭川に移り住む。旧制旭川中で頭角を現し、36年に東京巨人軍に入団。最多勝利6回、最優秀選手2回など数多くのタイトルを獲得し、日本最初の300勝投手となる。通算303勝176敗、防御率2.09。57年に死去。60年に野球殿堂入り。