「ボクシング・井上尚弥杯ジュニア・チャンピオンズリーグ国際親善大会」(12日、後楽園ホール) ジュニア世代の実戦の場として行われ、24日に防衛戦を控える世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は来場しなかったが、大橋ジムの大…

 「ボクシング・井上尚弥杯ジュニア・チャンピオンズリーグ国際親善大会」(12日、後楽園ホール)

 ジュニア世代の実戦の場として行われ、24日に防衛戦を控える世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は来場しなかったが、大橋ジムの大橋秀行会長(59)が視察した。U15男子63キロ級で1回KO勝ちした本庄国光(15)ら所属選手も活躍するなど、ジュニア選手たちの奮闘ぶりに「相当レベルが高い。第2、第3の井上尚弥(の出現)はあり得るかもしれない」と感慨を込めた。

 前身のU15全国大会は大橋会長が創設し、第1回大会で優勝したのが井上尚弥だった。当時、米国やメキシコ、南米選手を見て、子供世代から実戦の場が必要だという大橋会長の発案だったが、井上やユーリ阿久井政悟ら世界王者も輩出するなど、ジュニア世代の登竜門的な大会として機能してきた。まいた種は着実に芽を出しており、「第1回で優勝した井上が今は技術で(海外勢を)圧倒している。間違っていなかった」とうなずいた。

 今回は「第1回井上尚弥杯」として新たにスタートしたが、白熱した熱戦が続き、大橋会長は「日本のレベルの高さにつながる。これからも五輪でメダルを獲る選手が普通に出てくるし、プロの世界王者もたくさんいる状況が続く。第2、第3の井上尚弥も出てこないと思っていたけど、あり得るかもしれない」と感嘆の声をあげた。