「全国都道府県対抗女子駅伝」(12日、たけびしスタジアム京都発着) アンカー区間の9区でパリ五輪代表で、1500メートル、5000メートル日本記録保持者の田中希実(ニューバランス)と、東京五輪代表の広中璃梨佳(日本郵政グループ)による対決…

 「全国都道府県対抗女子駅伝」(12日、たけびしスタジアム京都発着)

 アンカー区間の9区でパリ五輪代表で、1500メートル、5000メートル日本記録保持者の田中希実(ニューバランス)と、東京五輪代表の広中璃梨佳(日本郵政グループ)による対決が繰り広げられた。

 兵庫のアンカーとして出場した田中が12位でタスキをうけると、わずか4秒差で長崎の広中がスタート。日本女子トラック屈指の選手2人が中継所で横並びとなり、笑顔で話をする場面があった。序盤は田中が果敢にとばしたが、中盤に広中がとらえて逆転。広中が区間4位の32分11秒の4人抜きで9位に順位をあげ、田中は区間6位の32分28秒で走り、2つ順位を上げて、長崎とは13秒差の10位でフィニッシュした。

 広中はレース後、「(中継所で)レース前にもまさかのまさかだねって話していた。一緒に頑張りましょうって。希実先輩は初めての区間で緊張してると話していて、私もワクワクしていた。負けたくないというより一緒に戦う感じだった。一緒に走れたシーンもあった心強かったです」と笑顔で振り返った。田中も「直前のアナウンスでは長崎の方が先と聞いてて、いざ来てみた時には兵庫が先になってて、なんかあれあれ?で」と笑いつつ「先に受け取った部分で焦りが出てきてしまったのかな。前を譲りたくないっていう気持ちの方が先行してしまったので、なんかそこは逆に彼女の力をもっとちゃんと借りればよかったかな」と反省していた。