第103回全国高校サッカー選手権大会は11日、準決勝が東京・国立競技場であり、初出場の神奈川県代表・東海大相模は流通経大柏(千葉)に0―1で惜敗した。 前半30分、初戦から活躍してきたDF佐藤碧選手が倒れ込み、担架でピッチを離れた。佐藤選…
第103回全国高校サッカー選手権大会は11日、準決勝が東京・国立競技場であり、初出場の神奈川県代表・東海大相模は流通経大柏(千葉)に0―1で惜敗した。
前半30分、初戦から活躍してきたDF佐藤碧選手が倒れ込み、担架でピッチを離れた。佐藤選手の交代後も東海大相模は勢いを保ち試合を進めたが、前半42分、流通経大柏にPKによる先制点を許した。
1点を追う後半、GK松坂亮選手の堅い守備が光ったものの、流通経大柏が逃げ切った。
MF長井隆之介主将は初戦から浮足立つことなく、一戦一戦を冷静に見据えていた。
昨年5月、主将を任されたときは困惑したという。「みんなにもキャプテンぽくないって言われて、やってやらなきゃという思いになりました」。チームに呼びかけ、修学旅行先の沖縄にシューズを持っていき、走り込んだこともあった。部員に支えられ「今では少しキャプテンらしくなれたと思う」。
試合後「毎日会っていた仲間ともうサッカーができないと思うと悲しくなった」と涙を見せ、ユニホームで拭った。惜しくも決勝進出はならなかったが、「きつい練習を乗り越えて、自分たちの結果を塗り替えて欲しい」と後輩に思いを託した。(稲葉有紗)
■今大会の成績
2回戦 2―1 草津東(滋賀)
3回戦 3―0 東北学院(宮城)
準々決勝 2―1 明秀日立(茨城)
準決勝 0―1 流通経大柏(千葉)(稲葉有紗)