◆第103回全国高校サッカー選手権 ▽準決勝 前橋育英(群馬)3―1東福岡(福岡)(11日・国立競技場) 東福岡は準決勝で前橋育英に1―3で敗れた。元日本代表DF毎熊晟矢(現AZ)らを擁した2015年度大会以来9大会ぶりの選手権決勝進出を逃…

◆第103回全国高校サッカー選手権 ▽準決勝 前橋育英(群馬)3―1東福岡(福岡)(11日・国立競技場)

 東福岡は準決勝で前橋育英に1―3で敗れた。元日本代表DF毎熊晟矢(現AZ)らを擁した2015年度大会以来9大会ぶりの選手権決勝進出を逃した。

 東福岡は前半11分、FW伊波樹生(3年)が右足で合わせてゴールし、先制点。1―0で折り返すも後半に入ると、前橋育英に10分間で3得点を奪われ、一気にリードされた。県予選から全試合無失点の鉄壁守備もここまで。史上4校目の無失点Vとはならなかった。

 試合後、DF柴田陽仁主将(3年)の目は赤く染まっていた。「自分たちの代で選手権で優勝をつかみたかった。結果として負けてしまい悔しい思いしかない。ここまで失点してなかったことは良かったが、失点してしまってからメンタルが立て直せなかった」と悔いた。先制点の伊波も「自分が点を取って勝たせたかった。申し訳ない気持ち。日本一の監督にさせてあげたかった」と唇をかんだ。

 4度目の優勝はならずも、国立のピッチでプレーを果たし堂々の4強入りだった。直近2大会は選手権にも出場できず「東終わったな」「もう厳しい」と周囲の厳しい意見も目にしてきたという。柴田主将は「最後は選手権で、福岡の人たちなどが応援してくれているのをSNSで見たりした。国立までこれたことは大きな経験になる」と胸を張った。