◆第103回全国高校サッカー選手権▽準決勝 前橋育英(群馬)3―1東福岡(福岡)(11日・国立競技場) 7大会ぶり2度目の制覇を狙う前橋育英(群馬)は、東福岡(福岡)との名門対決で3―1の逆転勝ちで、優勝した2017年度大会以来となる決勝進…
◆第103回全国高校サッカー選手権▽準決勝 前橋育英(群馬)3―1東福岡(福岡)(11日・国立競技場)
7大会ぶり2度目の制覇を狙う前橋育英(群馬)は、東福岡(福岡)との名門対決で3―1の逆転勝ちで、優勝した2017年度大会以来となる決勝進出を果たした。
161センチ、50キロの小さな体が国立をどよめかせた。後半開始から出場した前橋育英MF白井誠也は同13分、ピッチ中央を得意のドリブルで20メートルほど前進。一度右に渡すとそのままゴール前へ駆け出し、折り返しを右足で沈めた。交代出場で流れを引き寄せた快足ドリブラーは「思い切りの良さが出せました」と活躍を誇った。
バディーSC(神奈川)時代の小学校6年時、135センチ、27キロだったドリブラーは全日本U―12サッカー選手権で日本一に導き“スポーツ報知紙面デビュー”を果たした経験も。選手権への憧れが強く、親元を離れて前橋育英に進学。2年生ながら、山田監督から「彼の切れ味は抜群です」と試合の流れを変えるジョーカー役を任され、再び全国大会の決勝の舞台にたどり着いた。
数々の突破を披露した後半の中盤以降は、ボールを持った白井が前を向くたびに、観衆が沸くようになった。白井は「うれしかったですね。(決勝も)歓声を力に変えてやっていきます」と決勝戦を見据えた。背番号7の突破力が頂点へと導く。(岡島 智哉)