「全国高校サッカー選手権・準決勝、流通経大柏1-0東海大相模」(11日、国立競技場) 準決勝2試合が行われ、前橋育英(群馬)と流通経大柏(千葉)が決勝(13日午後2時5分・国立競技場)に勝ち上がった。前橋育英が初優勝した第96回大会決勝と…
「全国高校サッカー選手権・準決勝、流通経大柏1-0東海大相模」(11日、国立競技場)
準決勝2試合が行われ、前橋育英(群馬)と流通経大柏(千葉)が決勝(13日午後2時5分・国立競技場)に勝ち上がった。前橋育英が初優勝した第96回大会決勝と同じ顔合わせで、ともに2度目の頂点に挑む。7大会ぶりの制覇を目指す前橋育英は、0-1の後半に佐藤の2得点などで試合をひっくり返し、準々決勝まで無失点の堅守を誇っていた東福岡を3-1で破った。17大会ぶりの頂点を狙う流通経大柏は初出場の東海大相模(神奈川)を1-0で退けた。
初出場ながら快進撃を続けてきた今大会のダークホースを振り切り、6大会ぶりの決勝進出を決めた。榎本雅大監督(46)は「憧れの国立ということで、やや硬かった。非常に苦しいゲームになった」と辛勝を振り返った。
前半42分にPKで先制するもその後はチャンスを決めきれず、終盤は東海大相模に攻め込まれる場面が目立った。だが、同点は許さない。昨年6月のインターハイ県予選決勝で敗れて以降、「勝とうじゃなく、負けない」理念を掲げ、トーナメントを勝ち進められるチームに変革。その成長が実を結び、苦しい試合展開でも粘り強く戦い、逃げ切った。
7年前と同カードになった決勝。指揮官は0-1で敗れた当時、コーチとして苦杯をなめた。「ものすごく考えさせられるゲームだった」と振り返る。20年に監督に就任して以降、因縁の相手を追い越す思いを持ち続け、リベンジの機会をつかみ取った。
決勝点のPKを真ん中に決めたMF柚木創(3年)も、7年前の決勝戦に縁がある1人。テレビで観戦し「いいチームだと思った」と、“敗者”に関心を持ち進学につながった。あと一歩で優勝が阻まれた先輩の姿は目に焼き付いており「自分たちが敵を取りたい」と力強く宣言。昨年の高円宮杯U-18プレミアリーグでは1勝1敗と五分だった両校。最高の舞台で、決着をつける。