阪神の育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国ILp徳島=が11日、新人合同自主トレ第2クール初日を終え、ベンチプレスは常時140キロを上げていると明かした。デイリースポーツ評論家でもある糸井嘉男SA(43)のMAXが150キロとされ…

 阪神の育成ドラフト1位・工藤泰成投手(23)=四国ILp徳島=が11日、新人合同自主トレ第2クール初日を終え、ベンチプレスは常時140キロを上げていると明かした。デイリースポーツ評論家でもある糸井嘉男SA(43)のMAXが150キロとされており、工藤のパワーは既に“超人級”。SNSでも注目を浴びている肉体美からの投球披露が待ち遠しい。

 トレーニングウエアはパッツパツ。デカすぎる肩幅に、見とれるほどの広背筋…。工藤の肉体美が球団公式YouTubeにアップされると、SNSでは瞬く間にバズった。「僕も拝見したんですけど、すごいなんか盛り上がってますね」。少し照れくさそうに笑いながらも、うれしそうだった。

 この日は新人合同自主トレの第2クール初日。午後には栄養学の講習会があったが、新人で最後までトレーニング室にこもっていた。「寮ではほぼ寝るだけみたいな感じになってるんで」。基本的にはトレーニング室が“居場所”。日々の努力が強靱(きょうじん)な肉体を作り上げている。

 普段のベンチプレス重量は140キロ。糸井SAや中日の中田はMAX重量が150キロとされているが、工藤は140キロを簡単に上げてしまう。新人で2番目に上げるのが育成ドラフト2位の嶋村(四国ILp高知)の110キロで、その差は歴然。もし1回だけのMAX測定をすれば、とんでもない数値が記録されるかもしれない。

 ただ、むやみに重い重量を上げているわけではない。「体だけ見たら野球できんのか?という体だと思うんですけど、野球ができる体にはしてるんで」。瞬発系のトレーニングも取り入れ、大きな筋肉だけを刺激するわけではない。そこも計算されている。

 食事面でも独立リーグ時代から自炊で気を使っていたが、虎風荘でも食事はサラダから摂取。キウイで必ずビタミンCを取り、サプリやプロテインも抜かりはない。「計算がまだできないんですけど、なるべく取るようにはしています」とタンパク質も気にしている。

 最速159キロ。この筋肉をさらにうまく動かせれば、まだまだ伸びしろがありそうだ。「まだ全然仕上がってないですけど、腕は振れてるかなと思います」。キレッキレのボディーで打者を制圧する。