テニスの4大大会初戦、全豪オープンが12日にオーストラリア・メルボルンで開幕する。男子シングルス日本勢最上位、世界ランキング63位の西岡良仁(ミキハウス)は昨年12月に元ウェザーニュースキャスターの檜山沙耶と結婚を発表。大会の中継をするW…
テニスの4大大会初戦、全豪オープンが12日にオーストラリア・メルボルンで開幕する。男子シングルス日本勢最上位、世界ランキング63位の西岡良仁(ミキハウス)は昨年12月に元ウェザーニュースキャスターの檜山沙耶と結婚を発表。大会の中継をするWOWOWのインタビューに応じ、新たな気持ちで新シーズンについて語った。
―結婚して新シーズンを迎えますが、心境の変化はありますか?
(前哨戦の)ブリスベン国際もアデレード国際も一緒でしたが、大きな違いは感じることはないです。ただ今まで「自分ひとりで頑張る」ということに重きを置いていましたが、一緒にいる人が増えて、良い意味で重圧があります。一緒についてきてもらって、サポートしてもらって、すごくいいなと感じる瞬間が多々ありました。新しい気持ちの2025年だなと思います。
―オフシーズンをどのように過ごし、どのようなトレーニングを行いましたか?
10月のマスターズ上海大会でけが(右の腹筋の肉離れ)をして、1か月ほどオフがありました。プレーできない期間が長かったので、(他の選手のような)「11月にオフをして12月オンシーズンに入る」というパターンを早めるかという話をして、10月をまるまるオフシーズンと考え、その後トレーニングをしていきました。ただまったく試合に出ないとなると、全豪まで約3か月間あったので、四日市のツアー下部大会には出場しようとなりました。出てみると、負傷した部分をかばってしまうなど、動きの誤差がありました。リハビリもかねて四日市で色々やってみたときに、腰が痛くなりました。もちろん今はそこまで影響はないです。
―今シーズンが始まりましたが、体の調子はいかがですか?
テニスはとても良い形で入れています。(ブリスベン国際2回戦の)ラフェチュカ戦もすごく惜しかったですね。(自身の)テニスはもちろん良くなっていますけど、全体のレベルも上がっているので、どうしても押されるパターンは多くなってきます。その中でも良いプレーが増えてきていると思っています。(長所の)ゲームメイクは使いつつ、昨年からフォアハンドを変えるなど調整しているものが少しずつ変化してきています。先週は(アデレード国際1回戦で)コキナキスがすごく良い試合をしてきて敗退しました。自分が悪いテニスをしたわけではなく、相手がとてもよかったというパターンが多いです。自分のテニスが悪いという認識ではなく、どちらかというと良い形でどんどん仕上がってきているかなと思います。
―1回戦の相手は予選勝者の230位ドゥガズ(チュニジア)です。情報などはありますか?
サーブが良いと聞いています。平均速度は時速約180キロ、最高速度は約210キロで約30キロ差があると考えると、(球種を)うまく使い分けて、左利きの優位性を上手く使える選手なのではないかと思います。ストロークはクレーっぽいストロークかなと思います。フォアハンドはスピン系で、バックハンドもビッグショットではなさそうです。後ろでしっかりと頑張るテニスをやってくるのではないかなと思っています。
―勝つために心がけていることはありますか?
主導権を握られるパターンが、(相手が)良いサーブから入ったときのみだと思います。ストローク戦ではあまりやられることはなさそうなので、焦らず少しずつ主導権を握っていきたいです。無理する必要もそこまでないと思うのですが、対戦経験がないためスタートはまず様子を見ます。どこまで相手が自分を押してこられるか、押されるのであれば対応を変えますが、押されないのであれば、リスクを減らして相手をコントロールしながら、相手に無理やりやらせるようなパターンにします。
―意気込みを教えてください。
昨年はグランドスラムでなかなか勝てなかったので、今年はグランドスラムでもしっかりと点(ポイント)を稼ぎたいです。グランドスラムで勝てないとランキングが上がらないので、グランドスラムに重きをおきたいです。また30位以内にランキングを戻すという目標を持ってツアーを回っていきたいです。