◆FA杯第3回戦 リバプール4-0アクリントン(11日) プレミアリーグ所属クラブが参戦するFA杯第3回戦が前日に引き続き17試合行われ、日本代表主将・遠藤航(31)が所属するリバプールはホームでリーグ2(英4部リーグ)所属のアクリントンと…

◆FA杯第3回戦 リバプール4-0アクリントン(11日)

 プレミアリーグ所属クラブが参戦するFA杯第3回戦が前日に引き続き17試合行われ、日本代表主将・遠藤航(31)が所属するリバプールはホームでリーグ2(英4部リーグ)所属のアクリントンと対戦。遠藤はこの試合、21歳DFクワンサーとコンビを組み左センターバックで先発して、後半34分まで79分間プレー。またリバプールのスロット監督はユースからリオ・ングモハを先発させ、「天才」と呼び声が高い16歳FWを1軍デビューさせた。

 前半29分にジョッタが先制。45分にアレクサンダー=アーノルドが見事なミドルで2点目を追加。そして後半31分にダンズが3点目を入れて完全に勝利を確定させると、スロット監督はこの試合でセンターバックを79分守った遠藤をベンチに下げた。

 その瞬間、スタンド埋めた熱いリバプール・サポーターが全員起立し、31歳日本代表主将に万雷の拍手を浴びせた。スタンディングオベーション。

イングランドのサッカー場ではピッチ上で100%の力を捧げた選手のみ与えられる喝采だ。

 リーグ2(英4部リーグ)所属のアクリントンが相手とは言え、きっちりクリーンシートを守ってピッチを降りた。

 「特に前半は良かったと思います」と遠藤。「カウンターで何回か危なくなりそうなシーンはあったと思いますが、しっかり1対1の場面を抑えた。リスクマネージメントは良かったと思う」と話して、この試合の自分のプレーに及第点を与えた。

 試合は遠藤がピッチを去った後、同45分に今季ユベントスから移籍したイタリア代表キエーザがリバプール初ゴールとなる4点目を奪って、4-0とし、4回戦に悠々と駒を進めた。

 12月18日のサウサンプトンとのリーグ杯準々決勝でも、3日前の1月8日のトットナム戦もサブでセンターバックを守った。このままセンターバックに定着するのか。

 遠藤は「いや、そんなことはないと思います」と語ると、「今、けが人がセンターバックで多かったし、主将のファン・ダイクもこの試合は使わないということだった」と続けて、あくまで応急処置的な起用と説明。しかし「いろんなオプションを、僕だけじゃなく、他の選手も含めて持てればいいと思ってます」と話すと「一つのパーツとして、どんな形であれ使ってもらえればいい」と結んで、今後もどんなポジションでもチームのために対応する構えを見せていた。