【メルボルン11日=吉松忠弘】元世界ランキング4位で現74位の錦織圭(35)=ユニクロ=が12日、4年ぶりに全豪の舞台に戻ってくる。1回戦で同106位で予選勝者のチアゴ・モンテイロ(30)=ブラジル=と対戦する。錦織を10年間指導し、14…

 【メルボルン11日=吉松忠弘】元世界ランキング4位で現74位の錦織圭(35)=ユニクロ=が12日、4年ぶりに全豪の舞台に戻ってくる。1回戦で同106位で予選勝者のチアゴ・モンテイロ(30)=ブラジル=と対戦する。錦織を10年間指導し、14年全米準優勝、世界4位にまで導いた元コーチのマイケル・チャン氏(52)=米国=がスポーツ報知のインタビューに答え、復活に太鼓判を押した。

 香港での錦織の準優勝に、チャン氏は、興奮が抑えられない。2回戦で世界19位のハチャノフを破った試合を振り返った。

 「見た!? 元気なケイ・ニシコリは、めちゃくちゃ危ない選手だって、いつも言っているよね。あれが、けがで休んでいた選手だと思う!? 最高のプレーだ」

 錦織は、香港前の24年12月24、25日に、マカオで非公式の団体戦に出場。チームの主将がチャン氏だった。

 「ケイは、しっかりと球を捉えていて、何より驚いたのは動きだ。非常に切れがあって、いい動きだった。2試合やったが、何の問題もなかった」

 13年に錦織のコーチに就任。14年全米で、アジア男子最高の準優勝に導き、翌15年3月に世界4位へ到達させた。

 「でも、彼がすごいのはその後だ。けがをしてトップ10圏外に落ちた。2人で小さな大会から再出発し、また10位以内に戻ってきた。そんな選手がいるだろうか」

 錦織は、今年の目標を50位以内に置いている。

 「けがさえなければ、50位など簡単。今のプレーを続ければ、その先に行けることは間違いない」

 試合前日のこの日、疲れが残ることも気にせず、錦織は世界2位のズベレフ(27)=ドイツ=と約1時間半、打ち合った。チャン氏の言う「危険」な錦織が戻ってくる。