「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(11日、東京体育館)1面の特設コートで5セットマッチによる準決勝が行われ、女子は9大会ぶり4度目の東京対決となった。下北沢成徳は高校総体女王の金蘭会(大阪…
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第4日(11日、東京体育館)1面の特設コートで5セットマッチによる準決勝が行われ、女子は9大会ぶり4度目の東京対決となった。下北沢成徳は高校総体女王の金蘭会(大阪)をフルセットの末に下した。
下北沢成徳が雪辱の舞台にたどり着いた。エースで主将のイェーモン・ミャ(3年)は両チーム最多の27得点をマーク。2年連続の決勝進出を果たした。
セットカウント1-2の第4セット開始前。エースは「自分たちのプレーを出していこう」とチームを鼓舞した。相手は昨夏の高校総体優勝校。「フルセットまで持ち込むイメージでやっていた。自分のプレーで流れを持ってくることはできた」と逆転で金蘭会を下し、手応えを口にした。
両親ともミャンマー出身。運動神経抜群で今大会注目のアタッカーは、最後の春高に向けて「球速とパワーを意識して磨いてきた」。練習では常にスピードガンで球速を測り、ウエートトレーニングにも注力した。
ベンチプレスは当初の45キロから57・5キロ、スクワットは65キロから90キロ、複数回のセットをこなせるまでに成長した。スパイクも最速86キロから90キロまで伸びた。
昨年大会は決勝で就実(岡山)にストレート負けを喫した。イェーモン・ミャは東京対決へ、「意地のぶつかり合いになると思う。全員で共栄学園の強みをマークして戦っていければ」と闘志を燃やした。(児嶋基)