◆第103回全国高校サッカー選手権▽準決勝 東福岡(福岡)1―3前橋育英(群馬)(11日・国立競技場) 7大会ぶり2度目の制覇を目指す前橋育英は、9大会ぶり4度目の優勝を狙った東福岡に3―1で逆転勝ちし、決勝進出を決めた。 試合は前半11分…

◆第103回全国高校サッカー選手権▽準決勝 東福岡(福岡)1―3前橋育英(群馬)(11日・国立競技場)

 7大会ぶり2度目の制覇を目指す前橋育英は、9大会ぶり4度目の優勝を狙った東福岡に3―1で逆転勝ちし、決勝進出を決めた。

 試合は前半11分、東福岡が、FW伊波樹生(3年)のゴールで先制。後半は開始早々に前橋育英のFW佐藤耕太(3年)が、バランスを崩しながらも突破し、ついに県予選から全試合無失点を貫く東福岡の鉄壁守備陣を打開。同点に追いついた。

 その後も前橋育英の攻撃陣は勢い止まらず。後半15分には佐藤がこの日2点目を挙げ、同18分には途中出場のMF白井誠也(2年)がシュートを決め、3―1とリードを広げ、逃げ切った。

 前橋育英は1回戦でエースFWオノノジュ慶吏(けりー、3年)が左横の腹部を負傷。次戦は欠場するも3回戦の帝京大可児(岐阜)戦で復帰し、2得点を挙げ、3―2での勝ち上がり。準々決勝では、オノノジュ慶吏のゴールで堀越(東京A)に1―0に勝利し、国立行きを決めた。

 準決勝を翌日に控えた10日、主将の石井陽(はる、3年)は「今、チーム一丸になれているなという感じがする。ここまで来たらやっぱり勝ちたい気持ちが強い」。ここに来て体調不良だった選手や、けが人も“完全回復”。ようやくメンバー全員がベストな状態でそろい、「準備が整ったかなと思う」と、仕上がりに自信を示していた。

 13日の決勝では、流通経大柏(千葉)―東海大相模(神奈川)の勝者と戦う。