「全国高校サッカー選手権・準決勝、前橋育英3-1東福岡」(11日、国立競技場) 7大会ぶり2度目の優勝を目指す前橋育英(群馬)は後半の鮮やかな逆転劇で、東福岡(福岡)を破り決勝(13日、国立競技場)に進出した。準決勝まで無失点で勝ち上がっ…

 「全国高校サッカー選手権・準決勝、前橋育英3-1東福岡」(11日、国立競技場)

 7大会ぶり2度目の優勝を目指す前橋育英(群馬)は後半の鮮やかな逆転劇で、東福岡(福岡)を破り決勝(13日、国立競技場)に進出した。準決勝まで無失点で勝ち上がってきた東福岡はまさかの3失点を喫し、9大会ぶり4度目の優勝にあと2つ届かなかった。

 歴代優勝校同士の一戦となった準決勝第1試合。前橋育英は前半11分、東福岡のFW伊波樹生(3年)に先制ゴールを許す。その後は、1回戦から4試合連続無失点の東福岡“赤い要塞”の守備が立ちはだかり、前半はシュートすら打つことができず。ここまで大会4得点の前橋育英のエースFWオノノジュ慶吏(3年)も封じられた。

 だが、ハーフタイム後に流れが一変する。後半3分、FW佐藤耕太(3年)が左サイドをこじあけ、そのままゴール前まで前進し自ら同点ゴール。東福岡の牙城をついに崩した。すると9分、ゴール前でオノノジュのパスから、再び佐藤がゴール右上隅に狙い澄ましたシュートを決めて勝ち越した。勢いは止まらず13分、途中出場のMF白井誠也(2年)のゴールで3点目。後半に入ってわずか13分、あっという間の逆転劇だった。

 1999年度の市立船橋高以来16大会ぶりの無失点優勝が見えていた東福岡は前半は隙の無い守備を見せていたが、後半に悪夢が待っていた。