J2の徳島ヴォルティスが、新ユニフォームを発表した。SNSでデザインが公開されたのだが、異例とも言える「下剋上」が起きている。 GKは、サッカーにおいて特殊なポジションだ。フィールドに立てる11人のうち、与えられた枠は1つだけ。厳しい競争…

 J2の徳島ヴォルティスが、新ユニフォームを発表した。SNSでデザインが公開されたのだが、異例とも言える「下剋上」が起きている。

 GKは、サッカーにおいて特殊なポジションだ。フィールドに立てる11人のうち、与えられた枠は1つだけ。厳しい競争を勝ち抜いて試合に出ても、ゴールシーンでは決めたフィールドプレーヤーに喝采が送られる一方で、GKにはネガティブな意味での注目が集まることになる。フィールドプレーヤーと比べて、損な立場と言っていいかもしれない。

 だが、徳島の新シーズンに着用するユニフォームの発表において、その状況がひっくり返りつつある。スポットライトが、GKに当たろうとしているのだ。

 徳島の2025年シーズンのユニフォームは、クラブ名にもある渦潮をテーマとしている。フィールドプレーヤーの1stモデルは深い青をベースにしており、SNSで公開された動画には「むちゃくちゃカッコいい!!」「渦潮を使ったシンプルかつ大胆なデザイン。すごくいい」といった声が寄せられていた。

 一方で、フィールドプレーヤーの2ndモデル、GKモデルとともに収まった写真が公開されると、潮目が変わる。「センター」のフィールドプレーヤー1stモデル以上に熱い視線が、GKモデルに集まったのだ。

 フィールドプレーヤー用と同じく、GK用でも渦潮が前面に配されているが、こちらは海の豊かさ、優しさを表すかのような水色がメインカラー。荒波を乗り越える覚悟や強さを感じさせるフィールドプレーヤーモデルとは、また違った魅力を発信している。

■「GKユニが綺麗! 買っちゃおうかな」

 この写真の投稿で、もちろんフィールドプレーヤー用への称賛の声もあったが、目立ったのはGKモデルを高評価する声だった。

「GKの水色カッコイイな」
「キーパーユニの圧倒的サマーユニ感よ」
「キーパーユニ、これサードユニでもいけそうだな」
「GKユニかっこよすぎだろ」
「水色いいですね!」
「GKユニが綺麗! 買っちゃおうかな」

 昨季のJ2で8位に終わった徳島は、得失点差がマイナス2だった。チーム全員で力を合わせ、その数字をプラスに転換、さらに伸ばしていければ、その先には目標のJ1が待っているはずだ。

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