大相撲の大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が10日、千葉・松戸市の部屋で行われた朝稽古で、初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)へ向けて最終調整を行った。相撲を取らず、四股などで汗を流した。初日、2日目の取組発表前に取材に応じ「目の前の一番をしっ…

 大相撲の大関・琴桜(佐渡ケ嶽)が10日、千葉・松戸市の部屋で行われた朝稽古で、初場所(1月12日初日、東京・両国国技館)へ向けて最終調整を行った。相撲を取らず、四股などで汗を流した。初日、2日目の取組発表前に取材に応じ「目の前の一番をしっかりやっていく。誰が相手とかは関係ない。自分の相撲を取るだけ」と表情を引き締めた。

 先場所14勝1敗で初優勝し、今場所は自身初の綱取りに挑む。場所前は初日で対戦する幕内・隆の勝(常盤山)とも番数をこなすなど、順調に稽古を積んできた。「ずっとそこを目指してやってきた。いまさら意識しても仕方がない」と気負いなく話した。

 父で師匠の佐渡ケ嶽親方(元関脇・琴ノ若)は「体の張りもいい。自分がどういう相撲を取ってもう一つ上にいくか考えること。いい相撲を取れば、結果は自然とついてくる」と期待を寄せた。(大西 健太)