阪神の原口文仁内野手(32)が9日、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(63)に恩返しの活躍を誓った。帝京野球部の先輩OBで、今年もテレビ朝日系の正月番組「夢対決2025 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」で共演。「藤川タイガースで頑張…

 阪神の原口文仁内野手(32)が9日、お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(63)に恩返しの活躍を誓った。帝京野球部の先輩OBで、今年もテレビ朝日系の正月番組「夢対決2025 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」で共演。「藤川タイガースで頑張れ」とエールも受けた。番組内の名物企画「リアル野球BAN」では大活躍で高級国産車をゲット。帝京魂で勝負の一年に挑む。

 昨年内に残留を決断した原口は正月、家族とテレビ番組を楽しんで見た。6年連続でテレビ朝日系「夢対決2025 とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」内の名物企画「リアル野球BAN」に出演。いまや恒例にもなったが、今年も放送後の反響は大きかった。勝負の一年を前に活力になる。

 「家族も純粋に楽しんでくれました。本当にすごく反響が大きい番組なので、参加させてもらえるのはありがたいです」

 腰痛や、右肩の手術で育成選手を経験した若手時代、同番組に出演するという夢が励みになった。19年1月に大腸がんを公表した。手術からの復帰、劇的活躍を経て同年オフに初出演。ここから帝京野球部の先輩で、とんねるずの石橋と交流が始まった。節目にはいつも激励の連絡が届いた。

 今オフは国内フリーエージェント(FA)権を行使し、残留か移籍か1カ月の熟考期間を過ごした。決断後、石橋から「藤川タイガースで頑張れ」とエールが送られた。番組では7打数4安打3打点でMVPを獲得。米大リーグ・カブスの鈴木とも共演し「一回り、二回りも体が大きくなっている。いい発見もあるので本当にいい交流の機会です」と刺激を受けた。

 放送の最後には全員で「魂」と叫んだ。石橋が好んで使うフレーズで、原口も常に胸にある「帝京魂」。2人の恩師で同校野球部の前田三夫名誉監督も以前、「いつからか呼ばれるようになりましたかね。石橋が言い始めたことなんです」と笑っていた。逆境にも耐えうる魂を磨き上げるのが同校野球部の信条。原口も藤川新監督の下、生き残りを懸けた戦いに挑む。

 この日は甲子園に隣接する室内練習場を中心にトレーニング。今後も拠点にして「足回りだったり、強度を上げていく」と2月のキャンプインを見据える。「(野球を)やれる場所があるというのは幸せなこと。チームに貢献できるようにいい一本だったり、優勝に向けて戦力になれるように、しっかり準備したいです」と原口。プロ16年目シーズンも「魂」で戦う。