期限付き移籍していた若手3選手が、今季北海道コンサドーレ札幌に復帰した。9日、沖縄・金武町でのキャンプに参加。FW中島大嘉(22)は、鍛え上げた左足からゴールを量産し、J2優勝と得点王獲得を狙う。DF岡田大和(23)、DF西野奨太(20)も…

期限付き移籍していた若手3選手が、今季北海道コンサドーレ札幌に復帰した。9日、沖縄・金武町でのキャンプに参加。FW中島大嘉(22)は、鍛え上げた左足からゴールを量産し、J2優勝と得点王獲得を狙う。DF岡田大和(23)、DF西野奨太(20)も半年間の武者修行を終えて、札幌で勝負する。

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23年夏に名古屋、24年は藤枝と水戸に期限付き移籍していた中島が、2シーズンぶりに札幌に帰って来た。今キャンプ初実施の11対11では、2トップに入ってプレー。国見高から21年にプロキャリアをスタートさせたクラブへの思い入れは強く「札幌で活躍したいなってずっと思っていた。もちろん優勝と得点王でしょ」とやる気に満ちている。

気持ちはすっかり“レフティーストライカー”だ。前回札幌所属時の公式ホームページの利き足欄には「頭」と記載していた。本来は右足。だが「今年のプロフィルは左利きに」と宣言するほど、左足に自信を持つ。昨季途中で加入したJ2水戸でリーグ戦13試合に出場し、全4得点を左足で決めたからだ。

改造計画の成果だった。昨年9月に自身のサッカー選手としての点数をつけた。左右の足のシュート、ヘディング、スピード、フィジカル、ポストプレー…とあらゆる項目を採点。これまで見てきた好選手たちの優れた項目を10点満点として比較すると、5割に届かなかった。3点と低評価だった苦手な左足を自主練習。決定力が上がったという。

外国人FWとのポジション争いに打ち勝たなければならない。「ライバルが日本人だろうと外国人だろうと宇宙人だろうと関係ない。ライバルは自分」と自己研磨に力を注ぐ。スマホを触る時間を減らし、糖質を控えるなど「ドーパミンデトックス」に取り組み、集中力を高めている。プロ5年目。「もう後はない」と気迫が漂う。【保坂果那】

○…昨夏に期限付き移籍したDFコンビが半年ぶりに札幌に帰還。大卒ルーキーだった岡田はJ2熊本では出場機会がなく、悔しい時間を過ごした。夏場の北海道との気温差、シーズン途中からの加入に難しさを感じた。「今年はまずリーグ戦に出て、得点だったりアシストだったりをしていけたら」と思い描いた。J3讃岐でプレーした西野はリーグ戦13試合に出場し、そのうち先発11試合。実戦経験を積み、「試合勘をつかめ、体が動けるようになって良かった」と手応えを得た様子だった。