野球用具メーカー「MIZUNO」の公式YouTubeチャンネル「MIZUNO BASEBALL JP」が8日、更新され、巨人入りが決まった田中将大投手が手がける野球教室の模様を公開。中学球児に対して真摯にアドバイスを送る姿が映し出された。…

 野球用具メーカー「MIZUNO」の公式YouTubeチャンネル「MIZUNO BASEBALL JP」が8日、更新され、巨人入りが決まった田中将大投手が手がける野球教室の模様を公開。中学球児に対して真摯にアドバイスを送る姿が映し出された。

 まだ巨人入団が決まる前の昨年12月8日に都内で行われた「マー君ラボ2024supported by MIZUNO」の一幕。ブルペンで投球する中学生に変化球の握り方や投げ方を丁寧にアドバイスし、「いいじゃん」「今の曲がりは良かった」とモチベーションを高めるような指導だ。

 さらに終盤の質問コーナーでは「ピンチの時にどういう気持ちで投げてますか?」という問いかけに「僕はいったんプレートから離れて、1点はOKなのか、ここは1点もやれない。そう考えた後に対バッターに対してどういうふうに投げていこうか。初球どうやって投げていこうか。そういう一個一個の整理をして投げる。自分がやるべきことは何なのか。どういうふうに投げていけばいいか、考えればいいと思う」と答えた田中将。さらに「結果にとらわれて、打たれたらマイナスとか。絶対にマイナスだと思うし、この選手を打ち取るんだ、そのために何をしなければいけないか。後悔をしない選択をしていってほしい」とアドバイスを送った。

 「試合前の気持ちのコントロールはどうしてますか?」という問いには「当然、緊張はする」とキッパリ。「はたから見れば緊張しないんでしょと思われるかもしれないけど、毎試合めちゃくちゃ緊張してます」と明かした上で「緊張することは悪いことじゃない。そのことに対して真剣に取り組んでいるかの表れだと思うんで。自分が積み重ねてきたものがあるから緊張する」と語った。

 「その上でプラスのエネルギーに変えていく。自分はどういうテーマを持ってどういう風に投げていかなければいけないか。こうやって抑えよう、こういうボールを投げていこうと整理していけば、漠然と緊張するところからは離れていく。そういうものの考え方をしていければいいかなと思います」と自分の言葉で丁寧に助言した田中将。動画内では他にもケアの仕方やメンタル面、食事など幅広く中学生の質問に答えていた。

 昨年末に行われた巨人での入団会見。吉村編成本部長は「田中選手の実績だけじゃなくて、やっぱりその人柄、いろんなことに接するやっぱ態度とかも、いろいろこういい報告も受けて。ぜひともジャイアンツの一員になっていただきたいという形で、こういう形で実現できました」と語った。野球教室で中学生に答えた言葉は間違いなく巨人でも選手たちの財産になる。高校、プロ、そしてメジャー。一流の舞台に上がり続けてきたからこその言葉が、興味深く映し出されていた。