セレッソ大阪森島寛晃代表取締役社長(52)は9日、自身が3月末で退任し、4月から代表取締役会長に就任することを発表した。現職は18年12月に就任し、約6年4カ月務めたことになる。新社長はクラブのメインスポンサー、ヤンマーホールディングス・ス…
セレッソ大阪森島寛晃代表取締役社長(52)は9日、自身が3月末で退任し、4月から代表取締役会長に就任することを発表した。現職は18年12月に就任し、約6年4カ月務めたことになる。
新社長はクラブのメインスポンサー、ヤンマーホールディングス・スポーツビジネス室室長の日置貴之氏が就く。23年からC大阪のアドバイザーを務めており、2月1日にクラブの副社長となり、社長に昇格する。これまで日本ハムファイターズ、NFL、NBAなどのビジネスにかかわってきた。
森島社長が指揮を執る「株式会社C大阪」は主にトップチームを運営し、別組織になる「一般社団法人セレッソ大阪スポーツクラブ」は、主に下部組織(アカデミー)やWEリーグに参加する女子チームを運営している。
森島社長は「トップチーム、アカデミー、女子チームもあるので、全体をしっかり見させていただく」と気持ちを引き締めた。2つの組織をまたぎ、より円滑な運営や強化を目指すという。
現役時代からヤンマー、C大阪一筋でJ1通算318試合94得点、ワールドカップ(W杯)2大会に出場した森島社長は、社長在任中にタイトルを獲得できなかった。リーグ戦は19年が5位、20年が4位、21年が12位、22年が5位、23年が9位、クラブ設立30周年だった24年が10位だった。
そのことに触れた森島社長は「優勝はできなかったが、引き続いてC大阪として、みんなでタイトルへ今以上に強い思いを持ってやっていきたい」と、変わらないクラブ愛を示した。
C大阪の会長職は、初代社長だった鬼武健二氏(のちにJリーグチェアマン就任)が就いた例がある。