野球評論家の高木豊氏が8日、自身のYouTubeチャンネルで今季のセ・リーグの順位予想を公開。1位には連覇を目指す巨人を置き、その要因については「優勝してさらに補強した」と語った。 昨季、リーグ優勝を果たした巨人は今オフ、守護神としてR・…
野球評論家の高木豊氏が8日、自身のYouTubeチャンネルで今季のセ・リーグの順位予想を公開。1位には連覇を目指す巨人を置き、その要因については「優勝してさらに補強した」と語った。
昨季、リーグ優勝を果たした巨人は今オフ、守護神としてR・マルティネスを獲得。さらにソフトバンクからFAで甲斐拓也捕手、楽天から自由契約となった田中将大投手を獲得してバッテリー部門を強化した。
高木氏は「相手から見ると5回までしか野球できない。あのリリーフ陣を見たら打ち崩すのは難しい。だから勝ちゲームは拾っていけるかな」と指摘。その上で「岡田監督が一昨年、補強ができずに去年は優勝を逃した。巨人は優勝してさらに補強をした。よっぽどのことがない限り優勝すると思う」と評する。
阿部監督の構想では九回をマルティネスに任せ、八回は大勢を起用する方針を示している。救援陣の戦力の厚さはリーグの中でも抜きんでており、勝ち試合を着実にものにできるだけでなく、菅野が抜けた先発陣も序盤から飛ばしていけるメリットも生まれる。
そしてV奪回を目指す阪神は3位と予想。「監督が新鮮。岡田監督が厳しいことを言ってきた中、藤川監督が来て理論的に話してくれる。現代っ子は戦いやすいと思う。投手力は落ちているけど、12球団で一番、Aクラスの安定感がある」と指摘した。2位には広島を予想。「実力がなかったら9月に首位にたっていない。課題はスタミナと打線。でも小園が成長して外国人2人が入って、上がり目はあるし、強いんだろうな。新井監督は岡田監督の采配に対して意識過剰になっていて足元をすくわれることもあった。でも今年は意識しないで自分の野球をやり通すかなと思う。安定した戦いをするかなと思う」と評する。
昨季日本一で古巣のDeNAは4位。「補強ができていない。バウアーが来たら違う。Aクラスに確実に入る。あとは長期戦になってくると守備が大事。短期決戦ではいいけど、昨年の戦いを見ると守備の破綻を減らせるか」と指摘した。
5位はヤクルト、6位は中日と予想した高木氏。「野手は強力。優勝できるバッターがそろっている。投手をどれだけカバーするか。野手の質が中日とは違う。差がある」と分析し、中日は「選手が育ちきっていない。ライデルがいなくなって小笠原がいなくなって、投手力の選手力がダウンした。そこが嫌だな」と語った。ドラフト1位の金丸に関しては「中日は練習する。腰に爆弾を抱えている中、キャンプから入ってそこがどうなるか」と未知数の部分が多いと分析した。
「また開幕前に変わると思うので。そちらが本番」とも語った高木氏。今回はオフの戦力補強などを見つつ、キャンプやオープン戦を見て、再度、順位予想を披露する方針だ。