中日から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、日本ハムに移籍した福谷浩司投手は9日、34歳になった。プロ13年目で、新たな挑戦を決断した。 6日、北海道北広島市のエスコンフィールド北海道で入団会見に臨み、「少しでも早くファンに名前と顔…
中日から国内フリーエージェント(FA)権を行使し、日本ハムに移籍した福谷浩司投手は9日、34歳になった。プロ13年目で、新たな挑戦を決断した。
6日、北海道北広島市のエスコンフィールド北海道で入団会見に臨み、「少しでも早くファンに名前と顔を覚えてもらえるように頑張りたい」などと抱負を述べた。
2年契約で総額9千万円プラス出来高払い。背番号は41に決まった。
日本ハム入りを決めた理由については「理解できなかったところ」と話す。
プロ12年目の昨季は8試合で3勝1敗、防御率3・72。「オファーを頂けたことにびっくりしたし、(日本ハムに入る)イメージも全く湧かなかった」という。
交渉では様々なデータを示され、球団側から見た自らの特長について説明を受けた。
「そういう見方もあるんだと。まだ、成長できると思ったし、もう一回自分を高めようと。人生の幅や深みを出すためにも(中日から)外に出ようと決断した」と話した。
先発、中継ぎ、抑えと、どのポジションもこなせるのが強み。「とにかく死ぬ気で腕を振り、死ぬ気で頭を使って考える。そういうスタイルでやっていく」と力を込めた。
背番号41を選んだのは、セットアッパーとして中日の黄金時代を支えた浅尾拓也投手コーチの現役時代の番号だったことが大きかった。
「即決でした。浅尾さんに少しでも近づけるようにと思っている」
会見に同席した栗山英樹CBO(最高野球責任者)は「本人が感じている福谷像ではない投手像を我々は持っていて、分析を含めて提示した。そこに引っかかったのなら我々が進もうとしているところは大きく間違っていない」。
起用法については新庄剛志監督と話し合っていくという。(鷹見正之)