フェンシングの第32回JOCジュニアオリンピックカップが9日から群馬・高崎アリーナで行われる。三島北高1年の鈴木輝愛(るあ)=アスルクラロ・フェンシング・アカデミー=が、女子サーブルのジュニア(U20)とカデ(U17)の部に出場。世界ジュ…
フェンシングの第32回JOCジュニアオリンピックカップが9日から群馬・高崎アリーナで行われる。三島北高1年の鈴木輝愛(るあ)=アスルクラロ・フェンシング・アカデミー=が、女子サーブルのジュニア(U20)とカデ(U17)の部に出場。世界ジュニア・カデ選手権の選考会を兼ねた大会で「優勝して世界選手権に出たい」と、抱負を語った。
148センチの小柄なフェンサー。町立清水中2年時に全国中学選手権で優勝した実力者で年齢的にはカデの部門だが、ジュニアの部にも登録。23年1月のジュニアオリンピックカップカデで4位に入り、同3月のアジア選手権カデの日本代表に選出された実績を持つ。「背が低い分、スピードと反射神経と頭で勝負します」。ハンデをカバーして大きい相手に向かっていく。
キックボクシングジムを経営する父から勧められて小4で始めたフェンシング。小さい頃はリングが遊び場で、「回し蹴りは得意です(笑)。リズム感や持久力はキックボクシングで養われた」と、胸を張った。
小さな体に大きな夢を持つ。「将来は代表に入って世界で活躍したい」。昨年12月にはドイツで行われたヨーロッパカデサーキットに参戦。海外の同世代から刺激を受けた。「フェンシングの街・沼津」で腕を磨く16歳が、新春の大会でダブル表彰台を狙う。
(塩沢 武士)
◆鈴木 輝愛(すずき・るあ)2008年7月28日、駿東郡清水町生まれ。16歳。小4の時に父に勧められてフェンシングを始めた。町立清水中から三島北高に進学。家族は両親と祖父母。148センチ。