Jリーグ2連覇を達成した神戸が8日、神戸市西区のクラブ施設で始動した。昨季リーグ戦13得点でMVPに輝き、新たにクラブとの契約を更新した元日本代表FW武藤嘉紀(32)は「今まで2年連続MVPを取った選手はいないので狙っていきたい」と、チー…
Jリーグ2連覇を達成した神戸が8日、神戸市西区のクラブ施設で始動した。昨季リーグ戦13得点でMVPに輝き、新たにクラブとの契約を更新した元日本代表FW武藤嘉紀(32)は「今まで2年連続MVPを取った選手はいないので狙っていきたい」と、チームの3連覇に貢献して初の2年連続MVPを誓った。
残留決定後、初めて報道陣に対応した武藤は「ここでこそ自分が輝けると思ったし、これだけいい結果を得られているのも神戸だから」と契約更新に至った理由について言及した。
他クラブからの好条件オファーより、3年半にわたり仲間と切磋琢磨(せっさたくま)してきたクラブへの残留を選んだ。理由は「お金よりも重要な物がある」と説明。「三木谷さんも熱い気持ちを伝えてくれた」と、三木谷浩史会長からも直々に口説かれたことを明かした。
残留で一番のネックとなった単身赴任は継続する。東京在住の家族に会えない時間は長いが「サッカー選手でいられる時間もそう多くない。すべてをサッカーにささげるのが何より重要。家族には寂しい思いをさせるが、会える時には愛を注いでいければ」と話した。
気持ちも新たに、今年目指すのはリーグ3連覇と天皇杯連覇、そして戦いの最中でもあるアジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)制覇だ。「最初に神戸へ来た時、神戸にタイトルを取らせる、アジア王者になるという目標を持ってきた。まだ達成できていない目標もある」と貪欲にタイトルを狙いにいく。
33歳を迎えるシーズンだが、年齢にあらがいながらさらなる上積みを狙う。「今まで2年連続MVPを取った選手はいないので狙いたいし、まずはチームのことを考えてガムシャラに結果を出し、その結果がMVPになれば最高だと思う」。神戸を象徴するハードワークを体現してきた男が、これからもチームの黄金期を支えていく。