日本ハム・新庄剛志監督(52)が8日、ソフトバンクに入団した上沢直之投手(30)を「打ち崩す」と宣言した。千葉県鎌ケ谷市で行われたスタッフ会議に出席後、昨オフにポスティングシステムでのメジャー挑戦を認めて送り出した右腕に言及。古巣の日本ハ…
日本ハム・新庄剛志監督(52)が8日、ソフトバンクに入団した上沢直之投手(30)を「打ち崩す」と宣言した。千葉県鎌ケ谷市で行われたスタッフ会議に出席後、昨オフにポスティングシステムでのメジャー挑戦を認めて送り出した右腕に言及。古巣の日本ハムではなく、1年で他球団への移籍を選択したことに「悲しい」と胸中を明かし、「とにかく負けない」と必勝を誓った。
かつての仲間は絶対に負けられない相手になった。新庄監督は寂しげなトーンで、上沢について口を開いた。「ああいう決断をされたのはすごい悲しいし、一緒にやりたかった」。望んでいたのは古巣でもう1年、ファンのために活躍すること。快くメジャー挑戦に送り出しただけに、今回の移籍を残念がった。
米国滞在中も右腕とやりとりしていたという指揮官。ただ「もう終わったこと」と気持ちは切り替えた。昨季王者の新戦力になるとあって「とにかくウチは負けない。彼が投げる時にはファンのために負けない野球はしていきたい。打ち崩す気持ちはファンのために持ち続けて戦っていきたい」と闘志メラメラだ。
開幕2カード目で対戦する可能性もある。「全然投げてこなかったりして」と笑いつつ、「伊藤(大海)くんと投げ合いしても面白い」と初対戦を思い描いた。
監督就任4年目。手応えがこれまでと違う。昨季は田宮、水谷らがブレーク。「今年は新たにピッチャー2人、野手3人のスター候補」の育成を目標に掲げた。福谷のFA加入など少なめだったオフの補強にも「それだけそろったってことでしょ」と陣容に自信を見せた。
今年のスローガン「大航海は続く」のボードを持ってデザインを紹介した。「もう選手に引っ張ってもらいたい。優勝という港まで連れていってほしい」という願いを現実にすべく、立ちはだかる敵は誰でも倒していく。