51回目を迎えた「2024プロレス大賞 supported byにしたんクリニック」(東京スポーツ新聞社制定、デイリースポーツなど選定)の授賞式が8日、都内で行われ、新日本プロレスからは最優秀選手賞(MVP)に選ばれたIWGP世界ヘビー級…

 51回目を迎えた「2024プロレス大賞 supported byにしたんクリニック」(東京スポーツ新聞社制定、デイリースポーツなど選定)の授賞式が8日、都内で行われ、新日本プロレスからは最優秀選手賞(MVP)に選ばれたIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.、年間最高試合賞(ベストバウト)に選ばれた後藤洋央紀とIWGPグローバル・ヘビー級王者の辻陽太、最優秀新人賞に選ばれたボルチン・オレッグが出席した。

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 辻は新日本のマットと同じセルリアンブルーのスーツで登場。今年は4日・東京ドーム大会でデヴィッド・フィンレーからグローバル王座を奪取し、5日・東京ドーム大会では米AEWの刺客ジャック・ペリーを退ける最高のスタートを切っており、「試合前はジャック・ペリーと自分は同じような立場であると話したと思うけど、試合が終わっての正直な感想は、AEWの4本柱と言われるジャック・ペリーがあの程度でガッカリでしたね」と豪語した。

 ベストバウトに選ばれた後藤戦を振り返って「新日本プロレスにとって大きな転換点となった後藤戦で受賞できたのは本当にうれしく思います。試合前から会場は後藤ムードだっていうのは感じていたけど、俺はそれを覆す自信があった。実際にその通りで、新時代として新たな扉を開くことができたので、この試合は特別です」と、歴史的な意義を強調。

 2・11エディオンアリーナ大阪大会では、5日・東京ドーム大会のケニー・オメガ戦で男を上げたゲイブ・キッドの挑戦を受けてグローバル王座の防衛戦を行うことが決まっている。

 辻は「今年の抱負は新日本プロレスの新しい時代を作ることです。去年のこの後藤戦で新時代が出てきたぞということは見せることができたけど、その先の世界をまだ見せることができていないので、このベルトが一つの始まりだし、このベルトを使ってもっともっとこれから新日本プロレスの時代を変えていこうと思います」と、新時代の確立を訴えた。

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 現在は棚橋弘至、矢野通とNEVER無差別級6人タッグ王座を保持するボルチンは「たくさん目標はあるけど、ケガなく目標を取れるように頑張りたい。去年からシングルを取りたかったけど、今年はどこかのシングルベルトを取れるようにいきたい」と、シングルの王座に照準。

 さらに「もちろんG1クライマックスも優勝したい。(IWGP世界ヘビー級王座挑戦は)G1とかニュージャパンカップに優勝すればいけるんじゃないですか。高い目標はそんなに簡単にいけないと思うんですけど、その前にどっかのベルトとか、NJCとかG1で優勝したらチャレンジいけるんじゃないですか。今年最初の大きなシリーズはNJCじゃないですか、それを目指して頑張りたい」と、G1優勝、IWGP世界ヘビー級王座奪取と新日本の頂点まで一気に駆け上がる青写真を描いていた。