巨人の新人選手が8日、神奈川県川崎市のジャイアンツ寮に入寮。育成6位の竹下徠空(らいあ)内野手=明徳義塾=は「お守り代わり」というベルトを持参した。 黒革の野球用ベルトには、黒い糸で「馬淵の舎弟」という刺繍が施されている。明徳義塾の馬淵史…
巨人の新人選手が8日、神奈川県川崎市のジャイアンツ寮に入寮。育成6位の竹下徠空(らいあ)内野手=明徳義塾=は「お守り代わり」というベルトを持参した。
黒革の野球用ベルトには、黒い糸で「馬淵の舎弟」という刺繍が施されている。明徳義塾の馬淵史郎監督(69)へのリスペクトが込められた逸品だ。「中学校の時、練習会を見にいかせてもらった時に、監督さんが『自分についてきたらプロの世界に入れてやるからついてこい』と言っていただいたので、このベルトを巻いて野球に取り組んでいた」と明かした。
高校2年の時、こっそり自ら刺繍を入れた。今でも「(馬淵監督は)知らないです」と言う。恩師の教えを「明徳に通って一番身についたのは人との関わり方とかコミュニケーション能力の向上という部分だったのでプロ野球生活でも生かしていきたい」と話す。
身長183センチ、体重98キロの巨漢。高校時代は1年秋から4番に座り、パワフルな打撃で高校通算18本塁打。「当たった時の長打力はだれにも負けない自信はあります」と自負する。
ベルトは部屋に飾る予定。「監督さんおるなって感じ」とその存在を感じながら始める寮生活。今は左手有鉤骨骨折の手術をした関係でバットは振れない。「ケガしている部分を治して、治ってからバット振り込んで、2年目くらいから支配下に登録されるように頑張ります」。黒いベルトに誓った。