大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)を新十両として挑む羽出山(はつやま、玉ノ井)が東京・文京区にある母校・東洋大で化粧まわしを贈呈された。小結・若隆景(荒汐)、元大関の御嶽海(出羽海)ら偉大な先輩もいることから「東洋大の先輩はまだ…
大相撲初場所(12日初日、東京・両国国技館)を新十両として挑む羽出山(はつやま、玉ノ井)が東京・文京区にある母校・東洋大で化粧まわしを贈呈された。小結・若隆景(荒汐)、元大関の御嶽海(出羽海)ら偉大な先輩もいることから「東洋大の先輩はまだまだいる。先輩の背中を追っかけて精進したい」と引き締めた。
締め込みは紺色をつけるという。「(スクールカラーの)鉄紺と似ている。僕も東洋大と同じような色の締め込みを締めたいなと思った」と明かした。昨年11月の九州場所後の昇進会見では東京・東村山市出身。「バカ殿」など同郷で尊敬するタレント・志村けんさん(享年70)の代表的なキャラクターがデザインされた化粧まわしをつけての将来的な土俵入りを熱望。この日は「幕内になったらもらえたらいい」と夢を語った。師匠の玉ノ井親方(元大関・栃東)からは「僕にとってはお笑い界のドンで雲の上の人。三役になってからでもいいくらい」と奮起を促された。
東洋大・陸上部は2、3日の箱根駅伝で9位に滑り込み、継続中としては最長となる20年連続のシード権(10位以内)を確保。最終10区で東洋大、東京国際大、帝京大、順大が激しい8位~11位争いを展開しており、同親方は「すごいシード権争いだった。羽出山も粘り強い相撲をみせてほしい」と期待。羽出山も大きくうなずき「(駅伝に出た後輩のように)粘り強い相撲を取る」と宣言。新十両で2ケタ勝利を挙げ、東洋大を大きくアピールする。
◇羽出山 将(はつやま・しょう)本名同じ。1999年11月5日、東京・東村山市生まれ。25歳。小学6年時から相撲を始め、足立新田高、東洋大を経て玉ノ井部屋に入門。2022年春場所、三段目最下位(100枚目)格付け出しで初土俵。24年秋場所で幕下優勝。得意は突き、押し。本名でもある「羽出山」は全国に約20人ほどしかいない珍しい名字。192センチ、145キロ。