51回目を迎えた「2024プロレス大賞 supported byにしたんクリニック」(東京スポーツ新聞社制定、デイリースポーツなど選定)の授賞式が8日、都内で行われた。 敢闘賞を受賞したノアの清宮海斗への授賞は、清宮ファンであるタレントの…

 51回目を迎えた「2024プロレス大賞 supported byにしたんクリニック」(東京スポーツ新聞社制定、デイリースポーツなど選定)の授賞式が8日、都内で行われた。

 敢闘賞を受賞したノアの清宮海斗への授賞は、清宮ファンであるタレントの山田邦子がサプライズで担当した。

 山田は「何この演出?えー敢闘賞か、大賞あげたいですよ、私はね」と私情丸出しで、1日・日本武道館大会でOZAWAに敗れてGHCヘビー級王座を明け渡した清宮に「負けやがってよう、ベルトないじゃん今日。ベルトこういう時にしてきたらカッコ良かったのに」と愛のムチ。

 かと思えば、「スキャンダル写真の流出により品行方正なイメージは崩れましたが」という表彰状の文面には「崩れていないですよ」と言い切って、OZAWAに同棲疑惑やパワハラ疑惑、喫煙疑惑などを暴露されまくった清宮を擁護するなど爆笑トークを展開し、清宮は「MVPとベストバウトを両方取りに行きます!」と約束した。

 清宮は今年の抱負を「脱皮ですね。へび年なので、今ベルトを落としたタイミングで新たな一面を見せて行こうかなと」と述べ、山田との交友関係について「昨日たまたま行きつけのお店でお会いして、『近々会うからね』って帰る時に言われて、今日のこの会で、めちゃくちゃサプライズでビックリしました。新人の頃から邦子さんには肉を食う会というので肉を食べさせていただいて、ごちそうになっていて、応援してくださっていますね」と説明。

 OZAWAに王座を奪われた上にファンからはブーイングを浴び、散々な元日だったが、「ああいうやり方は認められない。暴露したりとかプライベートをさらしたりとか、そういうやり方って最低だと思っている」とOZAWAを非難しつつも、「その選手に負けたのは事実だから、しっかり受け止めて次に進んで行かないと。あの会場の空気といいますか、初めて試合しててブーイングが飛んできたのがけっこうかなりショックで、1日はガッツリ引きずったんですけど。なんだったんだろう?って、今でも分かんない、あの空気感が。ブーイングもあったんですけど、子供の声援もすごい多かったんですよ。喉をからしながら『清宮頑張れ、負けんな』っていう声がすごいあったんで、それだけでも立ち止まるわけにはいかない。その時その時でどういう反応になるのかが読めない部分も、選手としてはプロレスの新たな怖さでもあるなって学びにもなったんで、それこそファンと一緒に戦っていけるレスラーにならないとと思っています。その次の試合(2日・新宿FACE大会)の時はすごい応援の声をいただけたので、今年はしっかりファンの方と向き合いながら、お客さんの心を誰よりもつかめるレスラーにしっかりなっていきたい」と、現実を受け止めて前進する姿勢を見せた。

 11日・後楽園ホール大会では清宮率いるオール・レベリオンとOZAWAを擁するTEAM2000Xの全面対抗戦が行われ、OZAWAは拳王と一騎打ちを行うことが決定している。清宮は「もちろん自分がやられたことは自分がやり返さないといけないと思いますけど、後楽園は全面対抗戦なので白黒はっきりつくんじゃないかと思います。個人的な気持ちはあるんですけど、どっちが正しいのかしっかりリング上で見せたい」と、後楽園ではチームの一員に徹する構えだ。

 また、新日本プロレスでも海野翔太がベビーフェースながらファンからブーイングを浴びるという清宮同様の立場に置かれているが、親交のある清宮は「翔太は大丈夫ですよ。彼は根っからのヒーロー気質があるので全然。今はちょっとブーイングがあるかもしれないですけど、頑張ってる姿は一緒にご飯食べに行ったりして見てますし、全然自分は心配していないですけど」と、海野への信頼を口にする。

 「同じ状況に陥ったっていう、そこは共通している部分ではあると思うので」と思わず苦笑いしつつ、「またご飯でも行って、2人で話し合おうと思います」と、リング外で共闘する考えを明かしていた。