第101回箱根駅伝(2、3日)で、各校のエースが集う「花の2区」(23・1キロ)で、日本人最高記録の1時間5分43秒で区間2位となった創価大の吉田響(4年)が8日、出身地の静岡・御殿場市の勝又正美市長を表敬訪問した。勝又市長の「多くの御殿…

 第101回箱根駅伝(2、3日)で、各校のエースが集う「花の2区」(23・1キロ)で、日本人最高記録の1時間5分43秒で区間2位となった創価大の吉田響(4年)が8日、出身地の静岡・御殿場市の勝又正美市長を表敬訪問した。勝又市長の「多くの御殿場市民が元気づけられました」という言葉に吉田響は「僕の方こそ御殿場市の皆さんに応援してもらい、元気づけられました」と感謝した。

 勝又市長の懇談では箱根駅伝の裏話も披露。「終盤に(運営管理車の)榎木監督に『創価大に来てくれてありがとう』という声をかけてもらいましたが、青学大の原監督の声が大きすぎて、よく聞き取れなかったんです。あとで確認したら、やっぱり、そのような言葉でした。榎木監督に『来てくれてありがとう』と言われてうれしいです」と吉田響は笑顔で話した。

 今春の卒業後、従来のロードと、不整地を走るトレイルの「二刀流」のプロランナーとなる。7月には富士登山競走に出場することを明言。将来の目標としては「2028年ロス五輪マラソンでメダル獲得を目指します」と意欲的に話した。

 今春以降、プロランナーとなるために、すでに複数の企業とスポンサー契約の交渉を進めている。その一方で吉田響は「地元を少しでもアピールできるように頑張りますので、ぜひ、地元の企業にも応援していただきたいです」と真面目な表情で訴えた。

 富士山の麓で生まれ育った。吉田響は「富士山のように日本一、日本唯一のランナーになりたいです」ときっぱり話した。

◆吉田 響(よしだ・ひびき)2002年8月20日、静岡・御殿場市生まれ。21歳。御殿場市立原里中3年時に全国都道府県男子駅伝6区で2位。東海大静岡翔洋高2年時の同駅伝5区で22位。21年、東海大入学。23年、創価大3年に編入学した。自己ベスト記録は5000メートル13分39秒94、1万メートル28分12秒01、ハーフマラソン1時間1分45秒。161センチ、46キロ。