12日は、第41回フェアリーS(GIII、芝1600m)が中山競馬場で行われる。今年は、函館2歳S2着のニシノラヴァンダ、阪神JF7着ミーントゥビー、同10着ジャルディニエまでの3頭が出走可能としており、シホリーン、赤松賞2着レイユール、百…
12日は、第41回フェアリーS(GIII、芝1600m)が中山競馬場で行われる。
今年は、函館2歳S2着のニシノラヴァンダ、阪神JF7着ミーントゥビー、同10着ジャルディニエまでの3頭が出走可能としており、シホリーン、赤松賞2着レイユール、百日草特別2着ホウオウガイアなど大半が抽選対象の1勝馬となっている。
ここでは過去10年のデータから「配当傾向」を分析して、レース傾向および“儲かる買い方”をジャッジする。
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■人気サイド不振で波乱
過去10年、1番人気が【0.2.0.8】、2番人気も【1.0.0.9】で、合計3連対と不振。このうち、前走1600m戦で1番人気の昇級戦組は【1.2.0.6】連対率33.3%、回収値は単勝51、複勝55。2番人以内の支持を思えば、物足りないデータではある。勝ち星が多いのが3番人気で【4.0.1.5】。こちらも昇級戦組が幅を利かせており、【4.0.1.3】勝率50.0%、複勝率62.5%、回収値は単勝353、複勝157をマーク。これに該当するならベタ買いOK。
1~3番人気同士のワンツー決着は0回で、2015年以降、22年までは1頭が必ず馬券に絡んでいたものの、近2年は上位3頭が総崩れ。人気馬の信頼度が低下している。一方、10番人気以下は【3.1.0.64】と、過去10回中4回において好走馬が出現。人気薄だからと言ってノーマークにはできない。
よって、単勝平均配当は1483円。4桁配当が4回、最低でも4.6倍となっており「単勝」は握っておきたいシーン。馬連の平均配当が8773円で、万馬券が2回、40~90倍台が5回、30倍台以下は3回。馬単は1万8081円で、万馬券が4回、最低配当は3440円。2連系の馬券でも十分、高回収を見込める。
3連複の平均配当は2万3147円。2022年5番人気以内総崩れで6万8150円の払い戻しだった。人気サイド不振により、3連単の平均配当は16万4556円。2022年の51万7430円を含めて、6桁配当は5回発生している。3連系はある程度点数を広げて、夢を見てもいいレース。
■人気馬は関東騎手なら信頼度アップ
3番人気以内を所属騎手別で見ると、関東騎手は【4.2.1.10】勝率23.5%、複勝率41.2%、回収値は単勝161、複勝89に対して、関西・外国人騎手は【1.0.0.12】勝率7.7%、単勝回収値42にとどまる。
2、3着が多いのが4~9番人気で【2.7.9.42】。こちらも狙いは昇級戦の馬で、重賞組【1.0.2.15】に対して【1.7.7.27】と圧倒。新馬戦組は【0.0.5.9】だが、ノーザンファーム生産以外は【0.0.1.5】。未勝利戦組は【1.2.2.9】で、距離短縮組なら【0.2.1.2】複勝率60.0%、複勝回収値306と高値安定。1勝クラス組は【0.5.0.9】と2着が多く、前走勝ちまたは0秒2差以内の僅差の負けだった馬は【0.5.0.4】連対率55.6%と、重賞でも前進に期待できる。
今年は新馬戦組で同生産牧場の馬が不在で、未勝利戦組での該当馬はルージュミレネールのみ。1勝クラス組が百日草特別0秒2差2着のホウオウガイアと赤松賞0秒1差2着のレイユール。上記3頭の出走が叶えば、当日人気にも注目しておきたい。
前走重賞組はGIだと【0.0.0.7】と振るっておらず、GII・GIIIで継続騎乗の場合【1.0.2.5】複勝率37.5%と、なんとか狙える程度。レース全体を通して、昇級戦組の取捨がポイントになりそうだ。
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◆著者プロフィール
シャト美(しゃとみ) 馬とお酒をこよなく愛する競馬女子。シャト美の由来は、強さと美しさを兼ね備えた名馬タイキシャトルより。馬券は無駄な買い目を削ぎ落とし、少点数の馬連、馬単、ワイドがメイン。現在はUMAJIN内『競馬サロン』にて予想コラム、『SPREAD』では、シビアに馬券と向き合う「高配当メソッド」を執筆中。