今年からサッカーJ3に降格するザスパ群馬が6日、2025シーズンの新体制を発表した。クラブが新シーズンで目指すのは「超攻撃的サッカー」。新たに監督に就任する沖田優(まさる)さん(46)は「必要なスタッフ、選手はそろっている。クラブが掲げる…

 今年からサッカーJ3に降格するザスパ群馬が6日、2025シーズンの新体制を発表した。クラブが新シーズンで目指すのは「超攻撃的サッカー」。新たに監督に就任する沖田優(まさる)さん(46)は「必要なスタッフ、選手はそろっている。クラブが掲げるJ2昇格という成果を出せると確信している」と抱負を述べた。

 ザスパ群馬は1995年、前身となる地元クラブ「リエゾン草津」として誕生。2002年にチーム名を「ザスパ草津」に改め、05年にJリーグに加入して20周年となる。18年、J3に降格し、20年にJ2復帰。昨年はJ2の20クラブ中で最下位となり、今年はJ3で戦う。

 今年の目標は、J3で優勝し、1年でJ2へ復帰すること。佐藤正美(まさみ)強化部長(43)は「昨シーズンは点が取れず、失点が多く、必然的に負けが多かった。点を多く取ることで勝ちにつなげたい」として、超攻撃的サッカーを目指すという。

 新チームのビジョンについて沖田新監督は「攻撃では、GKのところからでもボールを相手陣まで前進させ、ペナルティーエリアに数多く進入する。守備では、相手の攻撃が始まってからより短時間でボールを奪いきる力をつける。攻撃を主体として、試合を操っていけるチームを目指す」と語る。

 19~21年にザスパ群馬に所属し、J2ブラウブリッツ秋田から移籍したFW青木翔大(しょうた)選手(34)や健大高崎高校から加入したDF新井夢功(むく)選手(18)など新たに12人の選手を迎えた。所属選手計30人のうち21人が25歳以下だ。佐藤強化部長は「超攻撃的サッカーを構築できるポテンシャルを持った選手たちを集めた。若い選手がしっかり活躍するチームに。その中で、ベテラン選手の振る舞いや言葉が、若い選手にいい影響を与える。年齢的にもバランスが取れた選手編成ができた」と話す。

 青木選手は「群馬を離れてからも、群馬のことはずっと心にあった。厳しい戦いになるとは思うが、目の前の一試合を確実に勝てるように全力でやります」。粘り強い守備が持ち味という新井選手は「プロになるにあたって後押ししてくれた周りの人たちの期待に応え、群馬のみなさんに恩返しできるように戦っていきたいです」と意気込みを語った。(中沢絢乃)