◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級6位ダビド・クエジャル(2月24日、東京・有明アリーナ) 2月24日に3度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が…
◆プロボクシング ▽WBC世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・中谷潤人―同級6位ダビド・クエジャル(2月24日、東京・有明アリーナ)
2月24日に3度目の防衛戦に臨むWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)が7日、強化合宿を行う米ロサンゼルスへの出発前に羽田空港で取材に応じ、今年のテーマの一つとして「ワールドワイド」を挙げた。
同級6位ダビド・クエジャル(メキシコ)との防衛戦は、昨年、WBC王者アレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)に6回TKO勝ちして世界3階級制覇を達成した日と同じ2月24日に行われる。米国合宿を前に「去年も同じ日に試合をさせてもらって、今年も変わらず緊張している。ハードな練習が待っているので、緊張感を持ってロサンゼルスに行けるなっていう感じです」と話した。
元日以外は、年末年始も無休でトレーニング。2、4、5日にはスパーリングも行った。渡米後はルディ・エルナンデス・トレーナーの指導を受け、週4日ほどスパーリングする予定だ。「(ラウンド数は)その日に決まるんで。14かもしれないし、8かもしれない。ミニマム8なんで、それ以上って思っておけば」と実戦練習を重ねる。
またこの日、米国で最も権威のある専門誌「ザ・リング」が中谷を2024年の年間最優秀選手賞候補にノミネートしたことを発表した。WBA、WBC、WBO世界ヘビー級王者のオレクサンドル・ウシク(ウクライナ)らと選出され、「すごく光栄ですし、それを励みにして引き続き頑張りたい」と喜んだ。
さらに「今年はワールドワイドにっていう気持ちでもいる。ひとつのテーマなんで。より世界に発信していけるようなファイトをしていきたい」と世界へと視線を広げた。パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じての最強ランキング)の1位を目指す上でも「国内だけじゃなく世界の人に認めてもらっていく必要がある。よりビッグファイトをしていく上で、世界中の人が求めてくれればより大きいものになっていく」とビッグマッチへの思いも口にした。
また、1日に老衰のため99歳で死去した帝拳ジムのマネジャー・長野ハルさんに対しては「スパーリングもたくさん行かせてもらいましたし、試合会場でも会見の時でも、常に長野さんが見えたんで、にこやかに『頑張ってね』って言ってくれてるっていうイメージはすごくあります」と感謝を述べた。
戦績は中谷が29戦全勝(22KO)、クエジャルが28戦全勝(18KO)。
試合はPRIME VIDEOでライブ配信される。