谷川原は昨季、1軍出場は少なかったがファームで捕手専任として技術をみがいた(C)産経新聞社 常勝軍団のソフトバンクにとって来る2025シーズンの課題は扇の要である甲斐拓也が巨人に移籍、抜けた穴をいかに埋めるかにある。【関連記事】【独占インタ…

谷川原は昨季、1軍出場は少なかったがファームで捕手専任として技術をみがいた(C)産経新聞社

 常勝軍団のソフトバンクにとって来る2025シーズンの課題は扇の要である甲斐拓也が巨人に移籍、抜けた穴をいかに埋めるかにある。

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「育成の星」として知られ、これまで多くの投手をリードし、チームの勝ち星に貢献してきた。侍ジャパンの一員として国際舞台の経験も豊富と球界屈指の名捕手を欠くことで、チームにどのような影響を及ぼすか、注目されている。

 まず後継の第一候補にあがるのは、昨季も38試合でスタメンマスクをかぶり、51試合に出場した海野隆司だ。19年のドラフト2位入団。大関友久や大津亮介らとバッテリーを組み、チームに貢献。打率.173、2本塁打、10打点と正捕手として認められるには打力アップも求められそうだ。

 そして「打てる捕手」として、期待が高まっているのは今季で高卒10年目シーズンを迎える谷川原健太だ。内外野を守れるユーティリティプレーヤーとして知られる谷川原も、昨季はチーム方針で捕手専任としてファームで力を蓄えた。

 1軍での出場はわずか4試合に終わったが、限られた打席でアピールも光った。シーズンの1軍初昇格となった9月25日の西武戦(みずほペイペイ)では7回二死一塁の場面で打席が回ってくると初球をとらえ、右翼フェンス直撃の適時三塁打をマーク。シーズンを通しては9打数4安打、打率「.444」と、"打てる捕手"として存在感を示した。谷川原はかつて、中堅手として出場した試合で4打数4安打4打点をマークしたこともあり、打撃、走塁にも定評がある。

 ほかにもチームにはベテラン捕手の嶺井博希、22年シーズンに3本塁打をマークした渡辺陸らも控える。

 いずれにせよ、捕手は経験を積むことが何より大事とされるポジションだ。スローイング、ブロッキング、リード含め投手との対話や打者の特性をつかむことも大事とされる。

 甲斐が抜けた穴は確かに痛いが、ポジションがあけば、新たな選手が新風を吹き込むのも歴史が証明している。

 果たして勝負勘に優れた小久保裕紀監督がどのような捕手起用で勝利を手繰り寄せていくのか。その道のりも今シーズンは注目を集めていきそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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