大相撲で関取最年長、40歳の東前頭10枚目・玉鷲(片男波)が7日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた時津風一門の連合稽古に参加した。 大栄翔(追手風)、若隆景(荒汐)ら実力者を相手に4連勝した後、土俵を玉正鳳に譲った。一門外という遠慮…
大相撲で関取最年長、40歳の東前頭10枚目・玉鷲(片男波)が7日、東京・両国国技館の相撲教習所で行われた時津風一門の連合稽古に参加した。
大栄翔(追手風)、若隆景(荒汐)ら実力者を相手に4連勝した後、土俵を玉正鳳に譲った。一門外という遠慮があったのか、なかなか土俵に入れない弟弟子で義弟を思いやったが、玉正鳳は最初の一番で翔猿(追手風)に負けてしまった。「(せっかく譲ったのに)すぐに負けて。でも今場所は自分というより玉正鳳の場所にしてやりたい」と気遣った。
稽古後は報道陣に囲まれ「もう腹一杯というと良くないが…」と切り出した後に「終わりがいつになるのか。いつまでも、しがみついていて、いいものなのか」とポツリ。頭から当たる豪快な突き押し相撲の裏には「(年齢とともに)体が硬くなってきた」とも明かした。それでも弱きな表情を見せたのは一瞬、すぐに「応援してくれる人が喜ぶ相撲を見せたい。自分らしい相撲が取れればいい」と気持ちを切り替えていた。